エピローグ
🟡KP向け:ED内容について
EDでは狂バイトを受けた前提の描写を行っています。
狂バイトを受けていない場合は、お金関連の話は省いて描写してしまって大丈夫です。
9-1. ED1:優柔不断の末路
時間が経つにつれて、赤い靴は足に食い込み、徐々にその圧力が強くなっていく。
しかし、呪いを解く方法が思いつかないまま、焦りと不安が胸を締めつけてくる。
靴はまるで生き物のように、確実に足を締めつけ、苦痛はじわじわと増していくが、その圧力の恐ろしさに気づきつつも、対処が分からず何もできない。
おどおどとするばかりで、焦る心とは裏腹に体は動かず、やがて、靴は足を完全に締め上がり、その大きさは初めて見た女児用のものと遜色なくなっていた。
靴が縮み上がるのと同時に、皮膚は裂け、健は切れ、が砕けそれが肉に突き刺さる途方もない痛みが全身を貫く。
視界がぼやけ、痛みが頭を支配する中で、意識は遠のいていく。
そして、ふと痛みから開放されたかと思うと、君の意識は深い暗闇へと落ちていき、二度と浮上することはなかった。
🟡KP向け:クリア処理
PC1処理 :ロスト
他PC処理:SAN値回復なし
9-2. ED2:切れた足、繋いだ命
赤い靴の呪いを解く手段がどうしても見つからず、ついに決断を下す瞬間が訪れた。
靴は何をしても脱げず、足に食い込む痛みは日増しに酷くなるばかりだった。
絶望の中、童話「赤い靴」で語られるように、足ごと靴を切断するしか道はないと理解した時、心の奥底で何かが壊れる音がした。
医療機関で足の切断処置を受けた後、病室のベッドに横たわりながら、深い悲嘆と絶望が全身を包み込んでいた。
切断手術が無事に終わり、命こそ助かったものの、その代償は計り知れない。
赤い靴の呪いから逃れるために自ら選んだ道とはいえ、足を失った現実が彼を重くのしかからせた。
病室は白く清潔な空間で、消毒の匂いが漂っていたが、その無機質な静けさが逆に心を締め付ける。
助かったはずなのに、心の中に残るのは激しい喪失感と自己嫌悪だった。
感覚がなくなった足元を見下ろすと、もう二度と戻ることのない「足」の存在が際立っていた。
生き延びたという事実さえも、今となっては重荷にしか感じられない。
自分が選んだ方法とはいえ、この先、どうやって生きていけば良いのか…そんな思いが頭を巡り続け、涙が知らぬ間に頬を伝っていた。
君は確かに生き延び小金を得た。
しかしその対価は重く、君の人生に今後影を落とし続けることだろう。
余談にはなるが切断した足は、靴の除外後再接着が検討されていたそうだ。
しかし切断された足は踊るようにひとりでに歩き出し、どこかに消えてしまったのだと困惑した様子の看護師が話してくれた。
君の足は今もなお、赤い靴とともにどこかで踊り続けているのかもしれない。
🟡KP向け:クリア処理
PC1処理 :SAN値回復なし、DEXを1に
他PC処理:SAN値回復なし
9-3. ED3:命の対価
赤い靴がつわどこの手で脱げた瞬間、安堵の息が漏れた。
一命はとりとめたものの、足には深い傷が残り、足首の辺りは激痛で動かすこともままならない。
遠くから救急車のサイレンが遠くから響く中、頭の中にはこの危機を生き延びたのだという安堵の気持ちが広がっていた。
その後あなたは救急搬送され、治療を受けた後、医師から告げられたのは、医療費という現実。
足には複雑な骨折と筋の損傷があり、完治にはそれなりに長い時間と多額の莫大な医療費がかかることを知ると、心の中で再び別の絶望が湧き上がった。
元々、高額報酬を目的に引き受けたバイトだったのに、結局はその多くを医療費に費やさなければならない。
通院、手術、リハビリ…その費用は予想以上に高く、とほほな気持ちがこみ上げる。
それでも、あなたは生きている。
生きていればまた稼ぐ機会もあるだろう。
幸いなのか不幸なのか、君はその手段をもう知っているのだから。
(PC1は治療費として30万円を消費すること、国民健康保険被保険者証を持っていない場合は100万円)
🟡KP向け:クリア報酬
PC1のSAN回復 :5d6
他PCのSAN回復:2d6