🟡KP向け:教会の探索について


教会の牧師は今回の事件の黒幕であり、探索者の追求を知らぬ存ぜぬで躱してきます。
牧師から話を聞き出すのは不可能なため、残るは物理的な侵入しか手段はありません。

酒のために不法侵入はなかなか考えづらいかもしれませんが、探索者の極上の酒を求める衝動はそれほどまでに抑えがたいものです。
また、友人(推定)が消失していることに危機感を覚えているならそのことにフォーカスして危機感を煽ってもよいでしょう。

🟡KP向け:教会の実態について


教会ではシュブニグラスを信仰していますが、表向き普通のプロテスタント教会を装っています。
また、生贄の選定にも慎重で、失踪しても違和感の残らない人間(ホームレス等)を選んで酒を渡しています。
そのため、PCのような一般人に対しては、酒について問われても、教会は禁酒のため知らないとごまかしてきます。

5-1. 教会の様子


※現時点の1Fマップ

繁華街の隅にひっそりと建つこの教会は、一見すると小綺麗で手入れが行き届いているように見えるが、何となく不穏な空気を漂わせている。
教会の外壁は黒く塗装されており、見るものに引き締まった印象を与える。

しかし、そういった荘厳な見た目に反し、何処か奇妙さも感じる。
例えば、外側からでも見る大きなステンドグラスは、美しくあるがなんの図案かよくわからず、見るものに不思議な不快感を与える。
また、そのステンドグラスから漏れる光は不自然に色濃く、内部からの光が外に出るたびに周囲の空気が一瞬、重くなるような感覚さえ覚える。
また、門の周囲に植えられた花々は見た目には美しいが、どこか毒々しい色をしており、花の匂いなのか何か甘く重たい匂いが漂っている。
その香りのせいか、教会全体も何やら重たい空気をまとっているような錯覚すら覚える。

教会にはパッと見、人の気配はなく、静かで厳かな空気が漂っている。


🎲判定:聞き耳
判定成功!
甘ったるい花の匂いの中に、酒気を帯びた匂いを一瞬感じ取った気がした。
判定失敗...
この花の蜜全部酒だったら良いのになと思った。


5-2. 牧師との接触


古びた重い木製のドアを押し開けると、一歩足を踏み入れた瞬間からその場の厳かな雰囲気に圧倒される。
教会の内部は静寂に包まれ、荘厳なオルガン音が遠くから聞こえている。
高くそびえ立つアーチ形の天井と、石造りの壁がその古さを物語っており、何世紀もの歴史を感じさせる。

目を引くのは、教会の奥に広がる大きなステンドグラスだ。
窓から差し込む光がそのガラスを通過すると、教会内には多彩な色が散りばめられる。
しかし、そのステンドグラスに描かれている絵柄は一見して理解することが難しく、複雑で抽象的な図形が織りなす奇妙な景色が展開されている。
ステンドグラスに映し出された色彩は美しくもあるが、その絵柄の中に隠された意味や物語が読み取れず、不思議で少し不気味さを感じる。
その絵は何を表しているのだろうか?

しばし眺めていると光と影が複雑に絡み合い、教会の内部に神秘的で幻想的な雰囲気を生み出しているように思う。
瞬間瞬間に変わる光の加減で、ステンドグラスの表情も変わり、それがまた少し不気味にも思える。
その意味深な美しさの中に感じる不気味さは、この厳かな場所の神秘性をより一層強調しているようだ。


🎲判定:目星
判定成功!
ステンドグラスをよく見ると、山羊の絵柄のように見えてくる
判定失敗...
目を凝らすも目がかすれてうまく見えなかった。
アルコールが切れたのだろうか。

※目星成功者のみ
🎲判定:知識
判定成功!
聖書において羊は善よりのもの、山羊は悪よりのものとして書かれることを知っている。
そのため、山羊を全面に出すことはおかしなことだと違和感を覚えるだろう。
判定失敗...
思い出そうとしても、思い出すのは極上の酒の味ばかりで、それ以外のことは頭に浮かんでこなかった。
ああ、早くあの酒を呑みたい。呑みたい呑みたい呑みたい。
異様なまでの執着にあなたの正気が蝕まれる。

 SANc:0/1D4 


「おや、こんにちは」
「礼拝の方でしょうか」

そうしていると、部屋の奥の方から声がかかる。
見れば全身漆黒の平服に身を包んだ人の良さそうな男が、こちらに歩み寄ってきていた。


5-3. 牧師との会話


PL ここはなんの教会?

「ここはキリスト教、福音主義の教会です」
「イエス様のお伝えになった福音を特に重視し、信仰する教会です」
「プロテスタント、という言い方のほうが馴染みがあるかもしれませんね」

※語弊のある言い方をしていますが本筋ではないので無視してください、あくまで表看板として掲げているだけです


PL ステンドグラスの山羊の絵について

「スケープゴートの由来が聖書にあることはご存知でしょうか」
「贖罪の山羊というお話がございまして」
「これは、古代ユダヤで食材の日に苦難や罪を一匹のヤギに負わせ荒野にはなした逸話なのですが」
「これは人類を救うために自ら罪人となることを引き受けられたイエス様にも通ずるお話です」

「当協会ではその逸話から転じて、贖罪と犠牲の概念を強調して表現するために、山羊の象徴を描いています」
「山羊を描くことで、我々信徒に深い反省と悔い改める気持ちを促しているのです」

※心理学を振れば、定型文句をそのまま言っている感じで心が入っていないことに気が付きます


PL 極上の酒について

「…お酒ですか」
「いえ、禁酒禁煙が基本でございまして、そういった物はちょっと…」

※心理学を振れば、何かを隠していることがわかる


PL 炊き出しについて

「確かに、近隣の公園でお食事を共有させて頂く機会がございます」
「あくまで食事に限りますが」



PL 近隣の公園にホームレスはほとんどいないが

「・・・」
「あくまで、場所が公園というだけで、近隣の方々が皆対象になっており、幸いご盛況いただいています」

※ホームレスに確認すれば炊き出しは盛況だけどスカスカだったと矛盾した証言が得られます


PL 酒の匂いについて

「心当たりがないですね、近隣のものではないでしょうか」

※心理学を振れば嘘をついていることがわかります


PL 花のにおいについて

「美しく、良い匂いのする花でしょう?」
「私も気に入っているのですが、名前は知らなくてですね」

※あくまで花は酒の匂いをごまかすためのもので匂いの強い品種が植えられています


PL 関係のないことの質問を続ける

「申し訳ありません、執務がございますのでこのあたりで」
「どうぞ、聖堂のほうはご自由に見学なさってください。では」

そう言って彼は奥の部屋に戻っていってしまう。

🟡KP向け:聖堂の探索について


聖堂にはステンドグラス以外に特に不審な点はありません。
これ以上の探索には備えが必要です。
(牧師を排除する手段もありますが、警察エンドに直行します)

🟡KP向け:調査なしの侵入について


前情報無しでの侵入は無謀ですが、衝動的に行われる可能性もあります。
その際は、<歴史><知識/2><アイデア/2>を振らせて、黒山羊に関する調査の情報を与えてください。