🟡KP向け:セッション開始にあたり
本セッションは2部に分かれており、セッション5分前仮説というタイトルは後半パートのタイトルになります。
前半パートには名前がないため、タイトルコールはとばすようにお願いします。
🟡KP向け:ココフォリアルーム変数の設定
シナリオ中のセリフ、資料テキスト内に{変数}での記載箇所がいくつかあります。
ココフォリアセッションの際は、下記のルーム変数を設定しておくと、資料やセリフをコピー&ペーストする際、手直しの手間を軽減できます。

知人1名前/知人1年齢/知人1職業/知人2名前/知人2年齢/知人2職業/KPC名前/KPC年齢/KPC職業/PC名前/PC年齢/PC職業
※知人はあとでトロッコ問題にかけるので直接面識のある親しい人間を設定しておくと良いです(複製人間のため死ぬことはありません)
🟡KP向け:シナリオ中の略称
RP    :ロールプレイのことです
 SANc  :SANチェックのことです

導入

1-1. 現状確認


気がつくと、君は見知らぬ場所にいる。
固く、冷たい床の感触、もちろんそんなものに覚えはない。
ここはどこかのビルのワンフロアだろうか、きれいに整った上に広い場所だ。

そして君の隣には見知った顔の人物(KPC)が君同様に倒れている。
そちらはまだ意識を取り戻していないようだ。
(PCが接触すれば直ぐに目を覚まします)

>KPCとのRP

あたりは見通しがよく、一瞥するだけで部屋の全貌が把握できる(地図開示)
あなた方はフロアの入り口を入ったあたりで倒れていたようだ。
あなた方の背後には自動ドアが有り、正面にはカウンターと人影、そして部屋の四隅には何やら展示物のようなものがある。

そして、今しがた気づいたが腕に時計のようなものがついている。
(KPは腕時計画像を表示)

このようなものは持っている記憶も、した記憶もない。
随分とかっちりとはめられており、外すことは愚か、ずらすこともできない。

▶探索可能箇所
・自動ドア(背後)
・カウンター
・展示物(4箇所)
・分厚いドア(反対側)


1-2. 自動ドア


一見何の変哲もないガラス製の自動ドアだ。
ただし近づいても開く様子はない。

🔽壊そうとした場合


壊そうとしても壊すことはできない、物理的な干渉自体を拒まれているような未知の感覚がある

SANc:なし ※本来SANチェックだが、ゾワゾワするにとどまる
🟡KP向け:SANチェックについて
本シナリオでは、アンケート回答終了(最終盤)までSANチェック/発狂が発生しません。
ただ、演出上SANチェックがおきた箇所は覚えておくと、最後に大きな絶望を与えられるのでメモしておくことをおすすめします。


1-3. カウンター


🟡KP向け:案内員について
案内員は二人同時に同じ言葉を話します。
作中「「」」で表記している箇所は、案内員が二人同時に言葉を発していることを示しています。
案内員らしき人が二人いる。
それぞれ、青い衣装、赤い衣装が特徴的な人物だ。
あなた達がカウンターまで来ると、彼女らは会釈をするが、何か話しかけてくる様子はない。

🔽案内員を観察する場合


とても美しい二人の女性だ、双子だろうか?服や髪の色を除けば鏡写しのようにうり二つである。

🎲判定:目星 or アイデア
判定成功!
彼女らの目や肌に違和感を感じる。
関節は人形のような、ロボットのような、複雑な機構をしている。
目を見ると、黒目部分がカメラのレンズのように見える。
義肢、義眼?いや、彼女たちを見ていると、現実離れした結論だが、精巧な人形ではないのか?という考えが頭によぎる。
判定失敗...
美人だなぁと思った


🔽案内員にはなしかける場合


「「こんにちは、何かアンケートについてお困りごとでしょうか?」」

寸分のズレもなく、全く同じ声で彼女らは同時にそう告げる。

PL アンケートとは?

「「はい、アンケートについて説明が必要でしょうか?」」
「「お二人には簡単なアンケートにご回答頂きます」」
「「アンケートには口頭によるものと、お手元のデバイスを使って回答するものの二種類がございます」」
「「それらを交互に回答頂き、すべての回答が完了しますとデバイスの返却と合わせてお約束の粗品をプレゼントいたします」」


PL 粗品とは?

「「はい、こちらのレストラン割引券になります」」

そこには、高級そうなレストランの説明と半額の文字が書かれた券があった。

🎲判定:アイデア
判定成功!
アイデアに成功したあなた、あなたは前日?最後の記憶でパートナーと二人でそのレストランに行く約束をしていたことを思い出す。
とあるビルにある豪華なレストランで、随分奮発したものだととても楽しみにしていたのを思い出す。
判定失敗...
特に思い当たることはなかった。

「「細かい決まり事等についてはこちらの張り紙をご確認ください」」
「「準備ができてアンケートを始める際は、そちらのドアの方に起こしください」」
「「それでは、ごゆっくり」」

🔽カウンターを見る場合


カウンターには目立つ形で張り紙がしてある。
そこには以下のようなことが書かれている。

▼アンケート回答の流れ▼
・当展示会にご来訪と同時に、アンケート回答用デバイスをご着用いただきます
・デバイスでの選択式アンケート5問、口頭の自由回答アンケート5問にご回答いただくと終了です
・終了とあわせ、デバイスの回収と、粗品のプレゼントをいたします
・アンケート開始の際は、正面ドアまで起こしください

▼アンケート回答中は以下のことを禁じます▼
・回答者による暴力行為の禁止(物品や自分に対するものも含め物理的な過干渉を行えません)
・回答者の精神的苦痛/発狂の禁止(常に平静な状態でアンケートにご回答頂きます)
・回答者の当展示会からの退出(回答を完了いただくまでご退室は遠慮願います)

※その他、ご不明な点などございましたら案内員までご連絡ください


展示物

🟡KP向け:展示物について
唐突なデストラップですが、アンケート回答終了までは効果を発揮しません。
これらの展示物は、実は現実世界での展示物と対応する形になっていますので、対応を確認してみると面白いかもしれません。
→左上:展示物①
→右上:展示物②
→右下:展示物③
→左下:展示物④

1-4A. 展示物①


大きな展示スペースだが、展示物の全貌は把握できず、覗き穴が設置されている。

原初から湧き出る混沌とした狂気の渦中、暗黒の不定形の塊がその場の中心に浮かぶ宮廷で、数百の異次元の神々と異形の生物たちが腐敗と舞踏を繰り返している。
その周囲では、数十の使徒たちが異様な旋律を奏でる音楽に身を委ね、異界からの集団がその奇怪な笛と鼓の音に合わせて身を揺らす。
その中でせわしなく、象ほどの大きさでコウモリのような翼を持つ存在が空中を舞い、その哀れな鳴き声を上げながら、空虚な信者たちを中央のなにかのもとへと運び込む。

光ない宮殿では、時間さえも意味を失い、抑えきれない狂気を呼び覚ますような、不吉な太鼓の響きと、呪われたフルートの音が絶え間なく鳴り響いている。
そんな中で、その中心に座するそれ「盲目白痴の存在」は、貪欲にすべてを噛みちらしながらも、怠惰な眠りを貪っている。

SANc:なし ※アザトースを目撃し本来はSANチェックだが、現在は免除


1-4B. 展示物②


大きな展示スペースだが、展示物の全貌は把握できず、覗き穴が設置されている。

そこには、無数の銀色の筒が不気味な秩序を保ちながら並べられており、それぞれが複雑に絡み合った精密な機械装置によって結ばれている。
その全体の中心には、大きな黒い装置が、まるで生命体のように静かに、しかし確実に動作している。
銀色の筒のそれぞれには、人間のものと思しき脳が閉じ込められており、生きているかのように細やかな振動を続けている。
その振動は、脳を覆う筒の内壁に刺さった無数の細い電極によってさらに増幅され、脳には絶え間ない刺激が喚起され続ける。

SANc:なし ※ミ=ゴの脳缶を目撃し本来はSANチェックだが、現在は免除


1-4C. 展示物③


大きな展示スペースだが、展示物の全貌は把握できず、覗き穴が設置されている。

そこにあったのは猫の影。
いや、影だったはずのそれは、巨大な光の球が開いた空間に向かって集まっていたものだ。
近くにある破裂して分かれた球と、外側へ向かって邪悪に流れていく原形質の肉が再び集合して、あの外宇宙の不気味な恐ろしい怪物を形作ろうしていた。
その姿は玉虫色の球体の集塊であり、時空の一番底の基地の向こうで、核となる混沌の中で、原子の粘液として永遠に泡立っているのだ。
この泡はまさに無限を体現し、一にして全、全にして一の存在は、全てに繋がり、どこにも繋がっていない場所でただただその時を待っていた。

SANc:なし ※ヨグ=ソトースを目撃し本来はSANチェックだが、現在は免除


1-4D. 展示物④


大きな展示スペースだが、展示物の全貌は把握できず、覗き穴が設置されている。

そこには人が磔にされていた。
突如として人の足元から、レーザー、刃物、鈍器といったさまざまな道具が這い出て、それぞれ異なる方法でその人間の肉体を足元から欠損させ始めた。
レーザーは肉を焼き切り、刃物は皮膚を裂き、鈍器は骨を打ち砕く。
この恐るべき行為は、何の情けもなく、冷酷に、そして精密に行われる。
肉体からは血が滴り、痛みと苦痛の叫びが実験室に響き渡るが、その声は厚い壁に吸い込まれ、外には届かない。
すると、突如として、玉虫色の粘液状の生物が、どこからともなく現れ、欠損した部位に覆いかぶさる。
その生物は、まるで何か古代からの呪文によって呼び出されたかのように、不気味に蠢き、その粘液を欠損部位に染み込ませる。
この粘液は驚異的な速さで肉体を再構築し、瞬く間に失われた部位を完璧に再現する。
その過程で、肉体は一時的に不可解な光を帯び、やがて元の人間の姿へと戻る。
しかし、この実験は一度きりで終わることはない。欠損は足元に始まり、やがて頭の先まで行われるも、そのことごとくが修復され、また欠損される。
この無限ループのような流れは、時間を失ったかのように、永遠に繰り返される。

SANc:なし ※永遠の人の破壊と再生を目撃し本来はSANチェックだが、現在は免除