ED
9-1A. ED1:愚人の末路
君は意を決して包丁を{KPC呼称}へと突きつける。
こんなのはおかしい、正さなくてはならない。そう念じ、刃先に力を込める。
家庭用の包丁とは思えないほどの切れ味を誇るそれはみるみる{KPC呼称}の体内に吸い込まれ、それに合わせて 彼/彼女 は口から真っ赤な血を流す。
するとどうだろう、今まで狂気に侵されていたその瞳に理性の灯火が宿り、どこを見ていたかもわからなかった双眸がまっすぐと君の瞳を見つめる。
>KPCとのRP
🟡KP向け:RP指針について
ここでは理性を取り戻したKPCが、最期に願いがかなって安堵したまま死ぬRPを行ってください。
▶例
・{PC呼称}、よかった…儀式、成功したんだ…
・私、うまくできた…?
・徹夜したせいかな、なんだかとっても眠いの、もう少しこうさせていて(PCを抱きしめながら息を引き取る)
そう言って彼/彼女は動かなくなった。
部屋には物言わぬ死体が2つ。どちらも勿論動く気配はない。
愛する人を手にかけてしまったあなたはSANチェック。
SANc:任意の数値
・
・
・
こうして君はこの世に二度目の生を受けた。
死者が蘇り、そして蘇り早々に親しい隣人を手に掛けたこの事件は大きな話題となり、世間の注目を集めた。
連日連夜取材という名の野次馬が君に押し寄せる中、君は裁判によって戸籍の再獲得と有罪判決を受けることとなった。
そして今、喧騒を離れ獄中で一人。君は何を思うだろうか。
隣を見ても勿論あの笑顔はない。永遠に。なぜなら君自身が摘み取ったのだから。
片割れを永遠に失った君が、今後どのような人生を歩むのか、それは誰にもわからない。
9-1B. ED2:あるべき形
君は意を決してその包丁を自分の体へと突きつける。
こんなことはおかしい、正さなくてはならない。そう覚悟を決め、刃先に力を込める。
家庭用の包丁とは思えないほどの切れ味を誇るそれは、みるみる君の体内に吸い込まれ、君はそれに合わせて口から真っ赤な血を流す。
するとどうだろうか、それを見ていたKPCの瞳に、理性の灯火が宿り、どこを見ていなかったかもわからなかった双眸がまっすぐと君の瞳を見つめる。

「{PC呼称}!」
しかし、すでに包丁は深く君の内蔵を傷つけ、流れる血はもはや君が助からないことを示していた。
>KPCとのRP
🟡KP向け:RP指針について
ここでは理性を取り戻したKPCが、せっかく蘇らせたPCが自害を図っておりひどく慌ててそれを拒絶する様子をRPしてください。
KPC目線では、PCは二度と蘇生が叶わなくなったとわかっているため、慌てようもひとしおです。
▶例
・{PC呼称}!なんで、なんでこんなことを!
・止まって、止まってよ…せっかく生き返れたのに…!(血を必死で止めようとしながら)
・やめてよ{PC呼称}…私を一人にしないでよ…ねぇ…ねぇってば…
・
・
・
こうして君の二度目の生は一瞬で幕を閉じることになった。
大切な人に見送られ君の生は尽きようとしている。
そして流れ出る自分の生が、傍らに佇む物言わぬ死体に流れ込んでいるのを感じる。
これで自分が死ねばKPCが罪に問われることはないだろう。
君はそのことに安堵するだろうか。それともこの選択に後悔しているだろうか。
そのうちに思考も鈍りを見せ、ただただ君の回りには闇が広がっている。
ただ、君の手に感じる温かな感触。その感触に安堵しながら、君の意識は永遠の闇へと堕ちていった。
9-1C. ED3:蘇りと対価
君は何もすることなく、時が過ぎるのをただ待った。
それが君自身の選択によるものか、混乱によって状況判断がつかなかったのかはわからない。
しかして時は過ぎ、ふと後ろから声が聞こえた。

「{PC呼称}…?{PC呼称}!!」
>KPCとのRP
🟡KP向け:RP指針について
ここでは一時的に理性を取り戻したKPCが、蘇ったPCと再会して歓喜する様子をRPしてください。
KPCは自分が罪を犯したことを自覚していますが、全く後悔はしていません。
PCの無事を見届けたら、PCに対する固執も和らぎ、自ら警察に出頭することでしょう。
彼/彼女 は罪を犯した自分はPCにふさわしくないと考え、自ら待っていてほしいなどは告げないかもしれません。
▶例
・よかった、本当に良かった…
・ねぇ、本当に{PC呼称}だよね、嘘じゃないよね…?
・勝手してごめん…私、どうしても無理で、{PC呼称}が居ないと…
・ごめん、私、行かなきゃ…一目でもあえて、また触れられてよかった…
・勝手に蘇らせちゃってこれから色々大変かもしれない…これ、少しで悪いけど生活に役立てて(通帳と印鑑を手渡す)
一通り話すとKPCはひどく落ち着いた様子で、君に別れを告げ立ち去ろうとする。
(KPCを引き止めるか、黙って行かせるかはPCの選択次第)
・
・
・
🔽KPCを行かせる場合
こうして君はこの世に二度目の生を受けた。
無論周囲は騒然となったが、なぜだかそのことが大事になることはなかった。
程なくして君は日常へと帰ることだろう。
しかし、その日常には一つ足りないものがあった。
傍らに常にあった笑顔、分かちがたく思っていたその存在が今は遠くにある。
それは、心の距離も同様だろうか。
彼/彼女 は警察に出頭し、その罪の裁きを受けることとなった。
心神喪失状態にあったとして、思ったよりも実刑は軽くなったが、それでも人を殺めたのだ。
それなりの期間の懲役は避けられなかった。
君は一人、その勤めが終わるのを待っているが、果たして返ってきた 彼/彼女 と元通りの関係を築くことができるだろうか。
君の不安は尽きることはないが、それでも悩み不安を感じているということは、君は今間違いなく生きている。
そのことを実感しながら、君は今日も一人生きる。
🔽KPCを行かせない場合
こうして君は誰にしられることもなく、ひっそりとこの世に二度目の生を受けた。
君たちはそのことを隠し、二人遠い地へ旅立った。
以前と変わらぬ二人の日常、しかしその足場はひどく頼りないものになってしまった。
いつ殺人の件が公となり、{KPC呼称}が捕まるとも限らない。
いつ蘇生の件が公となり、{PC呼称}に注目が集まらないとも限らない。
そんな薄氷の上を行く危うい生活だったが、君たちは幸せだった。
隣を見れば大切な人がいる。それ以上に幸せなことなど無いと君たちは身を持って知っているのだから。
9-2. 終了処理
🟡KP向け:エンドコールについて
エンドコールを行う場合、ここで正しいタイトルを伝えましょう。
本シナリオの正式名称は「PCが死んだので生き返らせます」です。
▶生還報酬
・一律: SAN値回復:2D6