🟡KP向け:助っ人について


PLから提案があった場合、助っ人を連れて行くことを許可してもよいでしょう。
ただ、不法侵入してまで酒を呑みたい呑兵衛は世の中に限られています。
シナリオ中のNPCであれば、原賀は二つ返事でOKします。

7-1. 教会への侵入


牧師の生活リズムを近隣住民に聴き込んでいる場合、あるいは教会に張り込みして留守を狙うなどした場合、教会は施錠されないため、問題なく教会に潜入することができます。
それ以外に、教会に神父がいる状態で侵入するのは困難を極めます。片方が引き付けて庭の勝手口から侵入するなども可能ですが、その場合一人人数が欠けた状態で酒を呑む必要があります。

聖堂の様子は先日見たものと変わりません。


7-2. 部屋1


※1Fマップ

此処から先は教会の解放区域ではなく、牧師のプライベートエリアになってくるだろう。
君たちは、意を決してドアノブをひねると、あっさりと扉は開く。
どうやら、流石に教会で不法侵入を働く不信者はいないと高をくくっていたようだ。

そこは単なるドアスペースのように見受けられた。
右手には勝手口があり、ガラスの先によく整えられた庭が広がっている。


7-3. 部屋2


この部屋は牧師の執務室だろうか。
机といくらかの書類、分厚い聖書などが棚を埋めている。

🎲判定:目星
判定成功!
あなたは棚の聖書がふと目に留まる。
これらは新品のようにきれいだ。いや、きれいすぎるように思えた。まるで新書だ。
判定失敗...
あなたは逸る気持ちを抑えられず、周囲のものはあまり目に入らなかった。

🎲判定:図書館
判定成功!
地味な手帳が一冊目に留まる、これは牧師の日記だろうか?
判定失敗...
書類ばかりで目が回ってきた。こんな物良いから早く極上の酒を呑みたい。


牧師の日記を斜め読みすると以下のようなことがわかる。
<牧師の日記(抜粋)>


7-4. 地下階段


※B1Fマップ

期待と不安が入り混じった心持ちで、古びた木製のドアに手をかける。
重く、きしみながらゆっくりと開くその扉の向こうには、地下への階段が続いていた。
一歩、足を踏み入れると同時に、濃厚で芳醇な酒の香りが部屋いっぱいに広がり、鼻腔をくすぐる。

周囲はほとんど闇に包まれており、壁にかすかに照らされたランプから漏れる光が、この場所の神秘性を一層際立たせていた。
空気は湿っており、その冷たさが肌に触れるたびに小さな戦慄を覚える。

この不気味ながらも魅力的な場所に一人きりで立っていると、怖さと同時に奇妙な喜びが湧き上がってくる。
地下室全体が生み出すこの複雑な香りは、単なるアルコールの臭いを超え、まるで過去の時を刻んできた物語を語りかけるかのような気持ちにさせる何かがあった。

一歩、また一歩と地下に歩みを進めるたび、さらに強烈な香りが立ち上り、地下室全体が酒の貯蔵庫であるかのように感じる。
芳醇な酒の香りが、心の奥底に潜んでいた恐怖を払拭し、代わりに深い探求の欲求を掻き立てる。


7-5. 部屋3


地下室の先には重たい鉄の扉があった。
この地下に漂う芳醇な香りは間違いなくこの先にある、そう確心させる濃厚な気配が沸き立っていた。

意を決して扉を開く。それと同時にむせ返るほどの酒の匂いが漂ってくる。
それも、ただの酒ではない。間違いなく探し求めていた極上の酒の匂いだ。

匂いのもとを探し薄暗い地下に目を凝らす。
右手の方から匂いが漂ってくるのはわかるが、薄暗い入口からではこれ以上のことはわかりそうになかった。


7-6. 黒い仔山羊との遭遇


酒の匂いを求め、君たちは薄暗い部屋に歩を進める。
周囲は不気味なほど殺風景な様相で、本当にここで酒を作っているのだろうかと不安な気持ちも押し寄せてくる。
しかしながら、この匂いはここに極上の酒があるに違いないといった確心めいた気持ちもある。
どのみち、ここまで来た以上、引き返すと言った選択肢はないのだ。行けるところまで行ってみよう。
そんなふうに考えながら薄暗い部屋を歩いていると、やがて鉄格子のようなものに行き当たる。
そして、その先には匂いの根源となる物があったのだが、それは君の想像とはかけ離れたものだった。

それはのたうつ巨大な塊だった。
その塊はロープのようなミミズにも似た黒い触手で形作られている。
塊の表面にはシワの寄ったいくつもの大きな口がついていて、そこから緑色のよだれが滴り落ちている。
この怪物の下の方は触手の先が黒い蹄のようになっていて、その上に立っているのである。
この怪物のシルエットは何処か木に似ている。
樹幹に当たるのが短い足で木のてっぺんに当たるのがロープのように枝分かれした胴体だ。
体中からは酒の匂いにまじり、墓場を開いたときのような臭気が漂ってくる。
その巨体は凄まじく、高い地下の天井に届き窮屈そうにその身をよじっている。
そして、その生物には乳房に当たる部位に搾乳機がつけられており、そこからは濃厚かつ芳醇な酒の匂いが漂っている。
間違いなく、この生物こそ、探し求めていた酒の根源だ、そう確信すると同時に、悦びと合わせて恐怖も湧き上がってくる。


見たこともない恐ろしい生物を目撃し、かつ探し求めていた酒がそのようなおぞましい生物から作られていたという事実を知ってしまった君はSANチェック。
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