第4話「メラメラ!鎮まれ!怒りの炎!」

秘匿パート
-1. 恋人との日々(PC2)
🟡KP向け:KPCのRP方針
KPCとの朝の何気ない日常をRPしてください。
どちらが早く起きるのか、朝ご飯の準備はどちらが行うのかなどを描けると、日常感がましてより良いでしょう。
▶イベント:日時の確認
本日は12月20日(火曜日)です。
日程がシナリオ上重要な意味を持つので、都度開示するようにしてください。
▶イベント:PCの変調
2度の変身を経てPCに希望エネルギーが馴染み、PCの体調に変化が訪れています。
PCのAPPを+5(6版は+1)してください。
目の隈やシミがあればそれがスッキリ解消できており、肌や髪艶が良くなっていることをKPCから指摘するのもよいでしょう。
-2. 職場での日常(PC2)
🟡KP向け:会社でのRP方針
何気ない日常の通勤風景や、職場でのひとときを描写してください。
PLにヒアリングしつつ、PCが仕事ができ周りに頼られているタイプなのか、程々に仕事してやり過ごしているタイプなのかなどを適切に描写してください。
▶イベント:現代社会に戸惑うマスコット
夢の国で暮らしてきたマスコットにとって現代社会は未知のものであり、空気も淀んでいます(感情エネルギー的な意味で)
PCだけに見え、声も聞こえるマスコットが同伴する中で、色々戸惑う様子を描写してみるのも面白いでしょう。
▶セリフ例
・(電車に乗って)ひ、人がいっぱいナッシュ…苦しいナッシュ…
・(職場にて)みんな顔色が悪いナッシュ…空気もまずいナッシュ
▶イベント:上司との交流
PCの会社での立場に応じて、上司に頼られフレンドリーに接せられているのか、叱責され仕事ぶりを訝しまれているのかなどを描写すると、会社での立場を明確にできてよいでしょう。
▶イベント:同僚との交流
PCの会社での立場に応じて、同僚社員に頼られているのか、ナメられてぞんざいに扱われているかなどを描写できると、会社での立場を明確にできてよいでしょう。
🟡KP向け:復讐心を募らせる社員の描写
必須のイベントとして、職場で理不尽に追い詰められ復讐心をつのらせている社員を描写してください。
周囲から見ても理不尽で同乗できるが、当人も周りも対処できず、ただその人に負荷がかかり続けている様子を描写できるといいでしょう。
理不尽な状況下で、社員の怒りが最大限に達したところで、その感情を足がかりにストレッツが誕生します。
▶イベント:権力のある上長にぞんざいに扱われる社員
以降では例として若い女性社員が男性上長にパワハラ、セクハラを受けている様子を描写しています。
加害者側には同情できない、被害者側はとにかく可哀想だが、立場や事情が込み入っていて対処できないという理不尽感を演出してください。
ある種PCも勝手に加害者側に加えられてしまう事になりかねないので、こういったことが日常化している中でPCは今までどうしてきたかなどはヒアリングするようにしてください。
(対応方針にかかわらず、一般市民であるPCには現状は解決できなかったというのは確定事項です)
▶シーン例
「何この資料、頼んでた内容と全然違うじゃん」
突如オフィスに大きな声が響き、周囲はシンと静まる。
見れば一人の上長が、若い女性社員を叱責している光景が目に付く。
「いえ、それは先週そのようにしろと直接ご指示をいただいたもので…」
「確認もいただき、議事録にもそう記載してあると思いますが…」
若い女性社員は感情を押し殺し、淡々と述べる。
「違う違う、あれはそういう意味じゃないよ」
「なんで言葉の真意を汲み取れないかなぁ…???」
「それに先週とは状況が違うんだよ?それぐらい自分で判断できないとだめだよ」
「普通わかると思うけどなぁ、あっ高卒には難しかったかな?」
「そのナリでどんな色仕掛けで入社したかわからないけどさぁ、今どき最低限仕事ができないとやってけないよ?」
「いつまでも若いわけじゃないんだからさぁ」
そんな支離滅裂な上長の言に対し、若い女性社員は拳を握りしめひたすら耐えている。
こういったやり取りは何度も見てきたが、込み入った事情があり周りも対処できず野放しになってきたのが現状だ。
▶イベント:同僚に同情される社員
冗長に理不尽に絡まれる社員に対して、周りが同情するシーン。
みんな可愛そうには思っているが、我が身可愛さに対処できず、静観するしか無い状況です。
▶シーン例
「自分こそコネ入社のくせにどの口が言ってるのかしら…大学だって献金積んで入っただけでしょうに」
「セクハラにパワハラに学ハラ…ほんと救いようがないわね…」
「親会社のコネでクビにもできず、たらい回しにされた挙げ句うちの部署に来たんでしょ?ほんと最悪…」
「しっ、聞こえたらあんたたちもクビ切られかねないわよ…」
「〇〇さん(若い女性社員)も可愛そう…下手に仕事できたせいで目の敵にされてさ…」
周りの同僚は上長に絡まれる社員に対してひどく同情的だ。
だが下手に注意などすれば、クビを切られたり左遷された例もあり、多くの同僚は遠巻きに同情するだけで関わろうとしないのが実情だ。
▶イベント:マスコットの懸念
絡まれていた社員を中心に、オフィス全体に負の感情エネルギーが集まっていることを、マスコット側から懸念として伝えてください。
PC自身も存分にいたたまれない空気を味わっていますが、感情エネルギーを感知できるマスコットはそれと比にならないほどの圧迫感を覚えています。
▶シーン例
「ひどい空気ナッシュ…」(鼻を摘みながら)
「あの人を中心に負の感情エネルギーが渦を巻いて集まってるナッシュ…」(社員を指さしつつ)
「このまま放っておくと危険ナッシュ…」(苦しそうに)
▶イベント:席を立つ社員
ようやく解放された社員はその足でオフィスをでていきます。
その顔は平静を装っているものの今にも爆発しそうで、切羽詰まったものを感じずに入られません。
🔽出ていった社員を追わない場合
屋上で先程の社員から溢れた感情エネルギーが転用され、ストレッツが出現し、会社が炎に包まれ始めます。
そのことを描写したうえで、マスコットからストレッツが近くで出現したことを伝え、人気がないところへ行って変身してストレッツの元へ向かうようにしてください。
3-4. 化け物登場 へ
🔽出ていった社員を追う場合
彼女は階段を上階へと進み、屋上へと向かっています。
階段で話しかけると言うよりは、屋上で追いついたという形のほうが続くシーンとしては望ましいです。
3-3. 屋上での対話 へ
-3. 屋上での対話(PC2)
🟡KP向け:社員のRP方針
社員は怒りで爆発寸前ですが、その怒りは件の上長に向いています。
口出しできない状況は理解できているので、PCほか、周りの人間に対してはそこまで怒りは向いていません。
ただ、怒りを抑える理性も限界で、今にもその上長を刺さんとする寸前の状況であり、何を言っても怒りを鎮めることはできず、その心を癒やす手段はないでしょう。
▶イベント:携帯を投げ壊す社員
屋上に行くと、件の女性社員が自身のスマホを地面に投げつけ、それでも収まらず何度も踏みつけて壊している場面に遭遇します。
物に当たり散らかし、その後、肩で激しく息しながら、人でも殺しそうな目で壊したスマホをじっと見つめています。
話しかければギロリと睨まれたあとに、目をそらされ謝れるも、怒りが収まらないようで一人にしてほしいとお願いされるでしょう。
▶イベント:負の感情エネルギーが集まっている様子
件の社員を中心に、負の感情エネルギーが集まって渦を巻いている様子を描写してください。
感情エネルギーは目に見えるものでは有りませんが、そんなPCでも不穏な空気が渦巻いていることを感じられるくらいに状況は極限に迫っています。
どうにかしなければ危険だということをマスコットの方からも伝え、コミュニケーションを図るように誘導してみてください。
とはいえ最終的にストレッツの出現を防ぐことは不可能です、たとえ社員を気絶させようが殺そうがその直前にストレッツが出現します。
▶イベント:ストレッツ出現
ある程度コミュニケーションを図ったところで、ストレッツの出現シーンへと移ってください。
突如飛来した先端に宝石のついた矢のようなもので、件の社員の心臓が撃ち抜かれ、そこからストレッツが出現します。
ストレッツ出現の触媒となった社員は感情エネルギーをすべて吸われて心神喪失状態になり、その場で何をしても目覚めることは有りません。
▶シーン例
眼の前で話していた女性社員に、突如光速の何かが飛来し、その体を貫いた。
周囲には衝撃で硬直した空気が漂い、突然の出来事に息を呑む音すらもかき消される。
女性社員を貫き地面に突き刺さったそれは、黒い宝石のついた矢のようなものであり、その光すら飲み込みそうなその漆黒に目を奪われるかもしれない。
慌てて女性社員の方を見やると、彼女の目は既に焦点を失い、ゆっくりと足元が崩れるように意識を失って地面に崩れ落ちた。
不思議なことに貫かれたはずの体は無傷であり、血が流れている様子もなく、怪我なども見当たらない。
しかして、その目は怒りに燃えていた先ほどとは対象的に虚ろであり、既に意識どころか魂すら失っているように思えた。
そして数拍の後、突如矢のような物体から赤い炎のようなものが溢れ出す。
いや、それは溢れているのでなく、周囲に漂っていた見えない負の感情エネルギーが、矢に集まり目に見えるほど濃くなっているのだと直感的に理解する。
炎はまるで生き物のようにうねり、矢の周囲で渦を巻きながら次第に一つに集まっていく。
どんどんと強まる炎はみるみる温度を高めやがて色を青に変え、燃え盛るだけだった炎は次第に何か生き物の輪郭を帯びていく。
ついには、そこに立っていたのは青い炎を帯びた化け物だった。
青く燃える炎が強い熱を帯び、周囲を熱と光で照らしている。
揺らめく炎は定まることなく立ち上り、顔も表情があるのかどうかすらわからない。
その化け物は君たちの方を一瞥すると、興味なさげに視線を切り、屋上から地上へと降り立っていった。
異形の化け物を間近で目撃したあなたはSANチェック。
SANc:0/1D3
🔽矢の飛来してきた方向を見る場合
判定成功!
少女のように小柄なそれは、すぐさま霞のように消えてしまった。
判定失敗...
▶イベント:地面に沈むオフィス街
突如屋上から飛来した化け物にオフィス街の人たちが戸惑いパニックに陥る様子を描写してください。
更にその後、ストレッツの力で周囲が炎に包まれ、火事が大規模に広がっていきます。
街はむちゃくちゃになりますが、ニチアサ世界観のためここでは奇跡的にほぼ犠牲者はでません。
▶シーン例
青い炎に包まれた化け物が地面に着地した瞬間、異様な雰囲気が一帯を包み込んだ。
周囲を行き交うビジネスマンたちは、最初はそれが何であるのか理解できず、ただ立ち尽くしてそれを見ていた。
しかし、それが常人には理解し難い生き物であると気づいた途端、誰かの叫び声を皮切りに、街は一気にパニックに陥った。
人々は一斉に逃げ出し、悲鳴があちこちで響き渡る。
青い光が不気味に揺れ動き、その中から異様に鋭い瞳が見えた瞬間、化け物はまるで怒りを爆発させるように周囲に炎を飛び散らせた。
飛び散った青い炎は、街路樹や近くの建物に次々と引火し、瞬く間に激しい火の手が上がった。
燃え広がる炎は異様な速度で拡大し、街路樹は音を立てて燃え上がり、建物の外壁は次々に炎に包まれていった。
逃げ惑う人々の間でさらにパニックが広がり、オフィス街は混乱の極みに達した。
叫び声と悲鳴が入り混じり、青い炎は人々の恐怖を一層煽っていた。
化け物は静かにその場に佇みながらも、その青い炎は周囲に絶え間なく飛び散り、オフィス街の風景を地獄へと変えていく。
徐々に青い炎が建物を飲み込み、街が炎に包まれていく様子は、まるで地獄の釜の蓋が開いたかのようだった。
人々は必死に逃げ惑うが、青い炎は次々と建物や街路樹に燃え広がり、その行く手すら遮る。
化け物はを中心に全てのものが炎に包まれていく。
人々の悲鳴と物が燃える轟音が混ざり合い、オフィス街はまさに地獄絵図と化していた。
人々がパニックに陥り、通い慣れた街が変わり果てていく光景を目撃したあなたはSANチェック。
SANc:0/1D4
▶イベント:魔法少女への変身
マスコットの呼びかけから魔法少女に変身させてください。
現状であれば屋上に人の目はないが、もたもたしていると下階の炎を恐れて人々が避難してくるかもしれないと急かしてもいいでしょう。
火事で建物自体が危険なので、倒れている女性社員を地上へ運ぶように誘導もしてください。
▶シーン例

「急いでストレッツを止めないとみんな燃えちゃうナッシュ!」
「あいつを倒せばこの炎も消えるはずナッシュ!」
「こっちに逃げてくる人もいるかも知れないナッシュ!避難してくるかもしれないし、早く変身するナッシュ!」
「その人も安全なところに運ばないと…!」
”輝け、希望の光”
その言葉とともに、再び宝石がきらめき、多量のリボンが自分に覆いかぶさり、自分自身を作り変えていく。
骨がきしみ肉が圧縮されるその感覚には相変わらずなれないが、それでも前回よりはだいぶマシに感じた。
気がつくとそこに成人女性の姿はなく、オフィス街に似つかわしくない派手な装いの少女がひとり佇んでいた。
共通パート
-4. 化け物登場
🟡KP向け:魔法少女の集結
魔法少女二人が集結し、化け物に対峙する構図を作り出してください。
その際に、民間人を助けるなど、やりたい演出があれば、好きにしてもらって大丈夫です。
🟡KP向け:PC1への情報共有
秘匿チャットにて、別の場所にいたPC2に情報共有しつつ、その間の行動補足を行ってください。
自宅待機していた所、突如マスコットからストレッツ出現の報せを聞き、変身して急いで駆けつけてきた形になります。
▶情報共有内容例
あなたは自宅なり外なりで好きに過ごしていた所、マスコットに突如ストレッツが出現したことを報され、急いで変身して駆けつけてきた。
元々自宅待機の状態だったため、どこで何をしていたかは好きに決めて良い。
駆けつけた場所はオフィス街のようで、周囲は様々な高層ビルが並んでおり、街並みも落ち着き普段は非常に閑静な場所であることがうかがえる。
しかし、その光景は異様で、周囲の建物はところどころ青い炎でもえ、今にも建物を燃え尽くさんばかりの状況だ。
この異様な惨状を目撃したあなたはSANチェック。
SANc:0/1D3
▶イベント:いあ・ホープ登場
屋上から飛来する”いあ・ホープ”の様子を好きに演出してもらってください。
魔法少女の体であれば、人を抱えた状態でも高いビルの屋上からの着地も問題なく行えます。
”いあ・ホープ”の場合は、魔法でふわりと着地するよりは、ビルを駆け下りたり、力任せに直接着地するなどが似合うかもしれません。
▶イベント:いあ・ドリーム登場
別の場所から風のように駆けつける”いあ・ドリーム”を好きに演出してもらってください。
周囲はパニックになった人で溢れ、炎で塞がれている状況ですが、魔法少女であればここまで駆けつける分には問題になりません。
”いあ・ドリーム”の場合、そんな人々の頭上を魔法を使って優雅に飛んで駆けつける描写が似合うかもしれません。
夕暮れ時、街並みも人も等しく赤く照らされる時間において、この街は青い光に包まれていた。
周囲のいたるところに青い炎が立ち上り、人々を明るく照らしていた。
そんな炎から逃げるように人々は逃げ惑い、その表情には混乱と恐怖の様相が浮かんでいた。
青い炎は次々と街路樹や建物に飛び移り、その勢いでビル群は燃え盛り、空を焦がす。
火の手が広がり、建物の外壁は激しく燃え、崩れ落ちるガラスや建材の破片が地面に散乱していく。
人々は逃げ惑い、難を逃れようとするものの、やがて炎に阻まれ右往左往している。
そんな人々を嘲笑うように、化け物は炎を周囲に撒き散らし、時折咆哮をあげている。
夕暮れの中、逃げ場を失った人々の叫び声と、激しい炎の熱が周囲を包み、かつての平穏なオフィス街は静かな恐怖と混乱によって支配されていた。
人々や建物のすべてが炎に包まれるのもこのままでは時間の問題だろう。
>合流したPC同士のRP
🟡KP向け:化け物(リヴェド)の様子
リヴェドは周囲に無差別に炎を撒き散らすのみで、積極的にPCを襲うことはしません。
何もかも燃やしその怒りを晴らすことのみを考えています。
PCが攻撃してくるまで特段反撃することも有りません。
-5. 化け物との戦闘
🟡KP向け:戦闘開始処理
"いあ・ドリーム"と"いあ・ホープ"のHPを全快してください。
MPは回復しません。(MP0になって復活できなくなった場合の処理は下記を参照)
🟡KP向け:リヴェドの戦闘方針について
リヴェドは基本的に思考力がなく衝動的に動いてます。
対象は痛い攻撃をしてきた方にその都度反撃程度で大丈夫です。
性能的には魔法が効きにくくなっているので、いあ・ホープを中心に活躍させることを意識できるとよいでしょう。
(全体の処理として、PC間のMP差がつきすぎると良くないので、MPを均等に均すことを意識しつつ戦闘してください)
戦闘開始にあたって、リヴェドのステータスを公開してください。
守護者の基礎能力として相手のステータスを見破ることができます。

▶戦闘中のリヴェドのセリフ例

「モエロ!」
「スベテモエロ!」

「ジャマヲ…」
「ジャマヲスルナ!」

「イタイ…」
「イタイイタイイタイ!!!」

「シネ!」
「シネシネシネ!!!」
🔽MPが切れて復活できない場合
HPが0になり、かつ復活のMPが残っていない際、MP回復イベントが発生します。
内容は女王(偽)がMPを補充するというものですが、補充されるのは純粋な夢/希望エネルギーではない、悪夢のエネルギーが大半のおぞましいエネルギーです。
そのため、PCのSAN値が減少します。
▶シーン例
全身の体の力が抜けていくのを、スローモーションのようにはっきりと感じられた。
これまで命を落としかけた際、夢/希望のエネルギーに救われてきたが、もはや体内にその力は感じられない。
胸の奥底に感じる空虚さがすべてを物語っていた。
指先にすでに温もりはなく、体を起こそうと込めた力はすぐさま虚空へと消えていく。
エネルギーが尽きた今、自分がもう戻れないことがわかっていた。
まぶたが重く閉じていき、遠くから風の音だけが聞こえる。
意識は闇に吸い込まれ、冷たく静かな無が広がっていく。
無念と共に、ただ静かに永遠の闇に沈んでいった。

「あなたの終わりは今では有りません」
「目覚めなさい、そしてあなたの敵を討つのです」
消えかけの意識に何処かからか声が響いてくる。
(声の主が夢の国の女王か判別するにはアイデアロールが必要)
それとともに空っぽだった体になにかのエネルギーが満ちていくのを感じる。
これは、夢/希望エネルギー…?いや、何かそれとは異なる不吉で異様な気配を感じる。
MP回復:+111
SAN減少:[復活回数]D10
🟡KP向け:SAN値切れの処理
SAN値が切れるとその時点でPCとしてはロストになります。
ただ、永久狂気の内容ですが、自分のことを最初から夢/希望の守護者だったと思いこむようにしてください。
つまり、PCとしての人格と記憶が喪失して、世界の守護のためにただ戦うだけの存在になります。
以降のKPCのシーンは、PCが帰ってこずただただKPCが悲嘆に暮れる内容にしてください。
両PCのSAN値がなくなってしまった場合、ED3(BAD END)になりますが、KPとPLが望むのであれば、PCの人格を失った守護者キャラとしてRPを続けてもらっても構いません。
EDは想定していませんが、ED2をベースに、崩壊した街の中人々は復興に励み、PCたちは守護者として戦い続ける(ただしKPCは悲嘆に暮れる)という内容とかが良いのかと思います。
-6. 化け物撃破
燃え盛る化け物の炎が、燃えるその身すら焦がさんばかりにより強く燃え上がる。
化け物はそれに伴い大きく咆哮を上げると、怒りに満ちた声でこう残す。

「ユルサナイ…」
「ユルサナイ…!」
それと同時に、化け物は爆発し、大きな煙柱があがる。
化け物を覆っていた青い炎があちこちに飛び散るも、やがてすぐに鎮火する。
それと同時に街を燃やしていた青い炎は、嘘のように一斉に鎮火する。
炎に囲まれて逃げ惑っていた人々は何が起きたのかわからず、呆然としている。
人々が落ち着きを取り戻してくるのと同時に、君たちに注目が集まってくることだろう。
派手な戦闘を繰り広げ、元凶であろう化け物を倒した君たちに誰もが注目し、様々な視線が降り注ぐ。
お礼を言うものもいれば、好奇の目を向けるもの、人間離れした能力に恐怖の目を向けるもの、中には余裕ができてカメラを向けているものもいる。
いずれにせよ、長居すれば面倒に巻き込まれることは間違いないだろう。
🟡KP向け:この後の行動について
基本的に自由ですが分かれる前にイベントが一つ挟まるので下記を参照にしてください。
それまでは人気の居ないところに逃れて情報共有するなり、好奇の目にさらされるのを覚悟の上で人々の救助を行うなど好きにしてください。
救助に当たる場合は、いずれ警察が駆けつけてくるので、そこがタイムリミットになります。
また、行動は自由ですが魔法の国にはこのタイミングで行くことはできません。
(あまり頻繁に行き来すると双方の世界に悪影響を及ぼしかねないと説明してください)
▶イベント:明日以降の予定について
別れ際に、マスコットたちから明日から街を見回りしないかと提案があります。
起きたら集まって街を見回ろうと約束を取り付けてその場を解散するようにしてください。
(PC2が仕事の心配をするのであれば、状況的に自宅待機になる可能性が高いとわかってよいです)
>シーン例
状況が落ち着いたところで、胸元の宝石が光り、声がかかる。

「しかし、この世界の負の感情エネルギーの蓄積っぷりは想像以上ナッシュ」

「このままだとどこからストレッツが誕生しても不思議じゃないカマー…」

「状況を見るに、大きな負の感情の爆発がトリガーになってストレッツが生まれてるっぽいナッシュ」
「どうにか事前に押さえられないナッシュかね?」

「それだったら、見回りをするのはどうカマー?」
「負の感情が爆発しそうなほど高まっていたら感知できるはずカマー」

「それナッシュ!」
「そうしたら大惨事になる前に抑えられるかもしれないナッシュ!」

「ふたりともどうカマー?」
「それで昨日今日みたいな惨事は防げると思うカマー」
(PC達の合意が取れたら)

「それじゃ明日から早速見回りナッシュ!」
「起きたら集合ナッシュ!」

「頑張るカマー!」
秘匿パート
-7. 化け物去りて(PC2)
🟡KP向け:帰宅後の日常を描写
非日常の修羅場から、自宅に帰ってきて日常を謳歌する様子を描写してください。
PCを心配していたKPCとのコミュニケーションを通じて、よりKPCとの絆を強められるとよいでしょう。
また、事件の報道などを通じて、自分が戦わなければいずれ大切な人にまで危害が及びかねないという危機感をより強く煽るとよいです。
▶イベント:出迎えるKPC
自宅に帰宅し、心配していたKPCに出迎えられる様子を描写してください。
KPCは何度もPCに連絡を取ろうとして通じず、最悪の事態を考えとても心配していました。
▶シーン例
魔法少女の姿での移動は大変楽で手早く、人目や事件に混乱する交通機関を避け、自宅付近まで無事にたどり着くことができた。
人気のないところで変身を解くと、何食わぬ顔で自宅に帰る。
いつものように鍵を開け、家に入ると、ドタバタと慌てた様子のKPCが駆け寄ってきた。
(何度も連絡して心配していたKPCのセリフ)
スマホを見れば、確かにKPCからの着信やメッセージが何件も溜まっていた。
どうやら変身中は通知は無効らしい。
そもそもスマホや衣類がどこに消えてしまっているのかもわからないが。
▶イベント:会社からの連絡
家である程度落ち着いたタイミングで、会社の同僚からの連絡があります。
姿が見えなくなったPCを心配していたこと、会社は明日から自宅待機になることを伝えてください。
また、件の上司が避難時に人をかき分け強引に避難しようとして階段から落ちて意識不明であること、件の女性社員が意識不明で見つかり心配であることなどを伝えてもよいです。
(女性社員は感情エネルギーを根こそぎ失ったため半廃人と化していますが、同僚は知る由が有りません)
▶シーン例
自宅に帰り、少し落ち着いたタイミングで携帯がなる。
見れば、そこには見知った同僚の名前があった。
「もしもし、{PC2名字}さん?」
「良かった、避難する時姿が見えなかったから心配してたのよ」
「無事?」
「そう、良かった」
「こっちは色々大変だったのよ…」
「火の手が迫ってきてみんな慌てて避難しようとしたんだけど」
「〇〇さん(上司)がみんなを押し分けて強引に避難しようとしだしてね」
「そしたらそのまま階段から転げ落ちて…」
「意識が無いのを放っておくわけにもいかないから、皆でなんとか運び出して…」
「そしたら外に倒れてる〇〇さん(女性社員)もいて」
「ああ、ごめんなさいこっちの話ばかり」
「そういえば後で正式に連絡が行くと思うけど、明日からは自宅待機になるそうよ」
「{PC2名字}さんもゆっくり休んでね、会社の方には私の方から無事だったって連絡しておくわ」
「それじゃ」
▶イベント:食事
KPCが当番だったとして、それどころではなかったKPCは食事の準備などはできていません。
PCが当番だったとして、準備しようとすれば流石に今日はいいとKPCが止めることでしょう。
色々あったし出前で済まそうなど、KPC側から提案するとよいでしょう。
▶イベント:ニュース報道
ある程度落ち着いたタイミング(食事時など)に本日の事件がニュースで報道されます。
PCがこんな現場に居たことにゾッとしてKPCが心配したり、化け物に対してこないだ自分が映像で見たものと似たものだろうかと疑問に思うかもしれません。
<報道例>
本日午後、〇〇市〇〇区のオフィス街全域で青い炎による火災が発生しました。
火災は青い炎をまとった人型の未確認生物を中心に広がったとされ、多くの目撃者がその存在を証言しており、警察は原因を調査中です。
炎が青くなるほど異常に高温な火災現象について、火災の全域が青い炎になるような火災は前例がなく、その原因について専門家による調査が続けられています。
火災発生当時、多くの人々が炎に取り残される事態となりましたが、現在は鎮火して全員が無事救助されました。
このような類を見ない大規模な火災事故にも関わらず、奇跡的に死亡者は確認されておりません。
また、火災現場では「二人の少女らしき人物が、炎を撒き散らす未確認生物と交戦していた」という目撃情報が複数寄せられています。
一部の目撃者が撮影した映像には、その未確認生物と二人の人物が交戦する様子が映されていました。
(炎によって大気が歪められ、ひどい画質の少女らしき二人の姿の写った映像が流される)
さらに、未確認生物が二人の人物によって撃退されたと同時に、青い炎が鎮火したとの証言も多く寄せられており、警察はこの二人についての手がかりを追っています。
なお、先日起きた液状化現象の際にもこの二人の少女らしき人物が目撃されており、警察は両者の関連性についても調査を進めています。
現場周辺は現在は火災は確認されておりませんが、火災によってもろくなったビルの崩壊の危険性があるため、当面は立ち入り禁止になるとのことです。
▶イベント:明日の予定
明日はPCは自宅待機、KPCは出勤するなどの日常生活を送ることになります。
そのことを確認し合いつつ、KPCの方から明後日は予定があって帰りが遅くなる旨を伝えてください。
▶イベント:一日の終り
KPCが改めてPCの無事を喜びつつ、お休みの挨拶を交わして寝るといった、絆を感じるような日常を演出してください。