第5話「キュンキュン!守れ!絆の糸!」



秘匿パート

-1. 娘との日常(PC1)


▶イベント:PCの変調


3度の変身を経て、PCの体に変調が訪れます。
朝起きたら、PCが少女の姿になってしまっており、戸惑う様子をRPしてもらってください。
外に逃げようとしても、寝たときのままの服装なので、ろくに着こなせずそのままの姿で外に出れば騒ぎになることを伝えてください。
また、変身してその場から逃げようとしても、マスコットが寝ぼけていて変身できません。

🟡KP向け:KPCのRP方針


KPCとの朝の時間のRPですが、体が少女に変化し外に出れない、変身できない状況でなんとかKPCにバレずにやり過ごす場面を演出してください。

▶イベント:日時の確認


本日は12月21日(水曜日)です。
日程がシナリオ上重要な意味を持つので、都度開示するようにしてください。

▶イベント:目覚めと変化


目が覚めて気がつけばPC1の体が少女に変化している様子を描写してください。
寝坊したため、既にKPCは朝の準備を終えており、PCを起こしにきます。
マスコットは眠っていて起こしてもおきません。(適当に寝言を言わせておいてください)

▶シーン例
朝、目が覚める。
時計を見れば、連日の疲れのせいか少し寝坊してしまったようだ。
しかしよくねたおかげか体が軽く、心做しかいつもよりスッキリと目覚められた気がする。
リビングの方からは既に起きたKPCが朝の準備をしているのか、物音が聞こえてくる。

自分も起きようとベッドから身を起こすと、ズルリとズボンがその場に落ちる。(パンツは不思議パワーで無事です)
何事かと思い体を確認すればウエストが随分と細くなったと感じることだろう。
連日の戦闘で相当のカロリーが消費されたのだろうか、いやそれにしても随分と細く華奢だ。
ハッとして体を確かめれば、上着もブカブカで、視界も随分と低い。
ふと鏡を見れば、そこには自分と同じ服を着た見慣れぬ少女が戸惑いながらコチラを見つめているのと目が合う。

その瞬間、あなたは自分の血の気が引いていくのを感じることだろう。
 SANc:0/1D2 

▶イベント:違和感を覚えるKPC


自身の置かれた状況が認識できたところで、KPCがPCの部屋に向かって来ます。
物音がしたので、KPCはPCが起きていることには気づいており、普通に接してきます。
その後、KPCは様子のおかしいPCを純粋に心配しつつ、一方で追い込んでいきます。
ある程度追い込んだら、時間が来たことにして、心配で後ろ髪魅かれながらも仕方なく家を出ていくようにしてください。

▶シーン例
リビングにあった人の気配が徐々にコチラに近づいてくる。
恐らく娘が朝食の準備を終え、あなたを起こしに向かってきているのだろう。
しかし、この姿を見られれば娘に正体がバレかねない。あなたはなんとかこの状況を隠し通す必要がある。

(KPCの行動例)
・いつも通り部屋をノックをして声を掛ける
・居留守をするのであれば、起きているのはわかってる旨を伝える
・更に返事がなければ、宣言をして扉を開けようとする
・鍵がかかっていたり押さえようとすれば、どうかしたのかと本当に心配しだす
・声を出せばあまりの違和感に、戸惑うも風邪かなにかだと思いひどく心配する
・メッセージアプリなどで連絡すれば、声が出せない状況なのかとひどく心配する

・ある程度押し問答をしたところで、時間がギリギリなのでそろそろ家を出なければいけない旨を伝える
・本日は帰りが遅くなる旨と、心配しつつ帰りに何か買ってくるものがないかなど確認を取って出ていく

▶イベント:マスコットの目覚めと合流に向けて


ノロノロとマスコットが起きてきて、空気も読まずに見回りに行こうと声をかけてきます。
少女の姿については、夢エネルギーが体に馴染みすぎた結果であり、恐らく一度変身すればもとに戻ることを伝えてください。

▶シーン例
KPCが家を出て、ようやく一息つけたタイミングでのそのそとカマーが起きてくる。

「ふぁ~あ、おはようカマー…」(目をゴシゴシしながら)
「んあ~今日から見回りカマーね、気合い入れて行くカマー」
「変身もして、もうやる気マンマンカマーね」

「え?変身してない…?」
「ほんとカマー…」

「多分夢エネルギーが体に馴染んできた影響カマー」
「多分一度変身すればもとに戻るから安心するカマー」



共通パート

-2. 街の見回り


🟡KP向け:見回りパートのRP


魔法少女の姿で二人が合流し、見回りパートが始まります。
合流に当たりPC2には朝は何事もなく、いつもどおりの日常が送れた旨を伝えてもらって大丈夫です。

合流後は下記のランダム表を元に負の感情エネルギーの高まりを察知し、現場に向かってそこでトラブルに対処するRPを行ってください。
出目が被った場合は振り直しを行い、計4回イベントを行ってください。
警察に任せようという真っ当な意見は、急がないとストレッツが発生する可能性が高まるとして、押し切ってください。
多少強引でもいいので、事態が一応の収束をするまでRPは粘ってください。(最悪ヘイトが分散した程度でも大丈夫です)

その他、KP側でシチュエーションの案があれば表に付け加えたり、置き換えてもらっても大丈夫です。

🟡KP向け:魔法少女の能力


魔法少女は驚異的な身体能力と、魔法の力を持っており、大抵のトラブルには対処できます。
回避や近接格闘/こぶしなどの技能の数値が低いのは、人間離れしたストレッツに対する数値であり、人相手であれば判定無しで肉体技能は成功させて構いません。
また、ステータスカードにある戦闘用以外の魔法も使うことができ、こちらは何をしたいかに応じて適宜KPが技能値を定め、ロールしてもらってください。
やりたいことにもよりますが、日常の中でやりたくなる程度のことであれば、簡単なもので80%、難しいもので30%くらいの幅が適切かと思います。
ただし、姿を消したり、人々から自分の認識を消したり、自分の姿を変える魔法はどうしても使うことができません。
消費MPは一律5で大丈夫です。

▶イベント:ランダムダイスの注意


オープンでランダムダイスを振る際、駒が"いあ・ドリーム""いあ・ホープ"を選択していることを確認してもらうようにしてください。

🎲ランダムイベント表:1D10
出目 イベント内容
1 ▶いじめの現場に遭遇
派手な装いの高校生らしき学生たちが、同じく高校生らしき気弱そうな男性を囲んで、暴力をふるいながら罵詈雑言を浴びせている場面に遭遇します。
いじめられている少年の方から負の感情が強まっており、このままでは危険なことを感じられるでしょう。
2 ▶痴漢冤罪の現場に遭遇
派手な装いの女子高生が、一人の中年男性の手を掴み、痴漢と喧伝している場面に遭遇します。
被害にあったはずの少女からは負の感情が感じられず、戸惑う様子の男性の方から負の感情が強まっていることが感じられるでしょう。
3 ▶ネグレクトの現場に遭遇
パチンコ屋の前でみすぼらしい格好の小学校低学年ほどの男児が、生気のない顔で座り込んでいる場面に遭遇します。
周囲の視線に当てられる男児から負の感情が強まっており、いろいろな意味でこのままでは危険なことが感じられるでしょう。
4 ▶ボッタクリの現場に遭遇
タクシーの運転手と客が料金のことで揉めている現場に遭遇します。(寝ている間に明らかにおかしい量メーターが回ってるなど)
ぼったくり被害にあった客の方から負の感情が強まっており、危険性が伺えます。
5 ▶クレーマーに遭遇
理不尽なクレーマーに店員が絡まれている状況に遭遇します。(食品に対するクレームだが既に食べてしまっているなど)
クレーマーが理不尽な要求をするたびに、店員に負の感情が募っていきます。
6 ▶近隣トラブルの現場に遭遇
ゴミ屋敷に近隣住人が抗議に行っている現場に遭遇する。
屋敷の主、近隣住人双方から激しい負の感情の高まりを感じる。
7 ▶迷惑系Youtuberに遭遇
迷惑系Youtuberが道路の真ん中で車を止めカメラを持って立ち止まり、交通を妨げている場面に遭遇。
交通を妨げられた人々から負の感情が集まり、一刻も早い対処が求められている。
8 ▶交通事故の現場に遭遇
車の衝突事故が起り、ドライバー同士がどっちの過失かと言い合いをしている場面に遭遇。
両方のドライバーから負の感情の高まりを感じ、ほうっておくと危険であることを感じる。
9 ▶ひき逃げの現場に遭遇
親と一緒に歩いていた子供が、突如バイクに跳ねられた現場に遭遇、犯人はそのまま逃走している。
親子双方から激しい負の感情の高まりを感じるとともに、子どもの怪我に関しても緊急性を感じる。
10 ▶バスの事故現場に遭遇
バスが高架の柵を乗り出して今にも落ちそうな事故現場に遭遇する。
不安な客たちから負の感情が集まるとともに、このままではバスが落下しかねない危険な状況。


-3. 化け物出現


🟡KP向け:ストレッツ出現から現場への急行


見回りを4箇所終えると、ストレッツが出現したことを感じ取ることができます。
マスコットを介してPCたちを誘導して、現場に急行させてください。

▶イベント:突然のストレッツの出現


見回りの最中で、突如ストレッツが出現したのを察知することができます。
しかし、それ以前に負の感情エネルギーの高まりを感じ取ることはできず、これまでと違う出現方法である可能性を示唆してください。
(現時点でPC達は知ることができませんが、これまでは極限に高まった個人の負の感情を中心にストレッツを生成していましたが、今回は広く薄く蔓延していた負の感情を利用してストレッツを生成しています)

▶シーン例
君たちは突如として、強大でおぞましい力を持ったなにかが付近に出現したことを感じ取る。

「この気配、ストレッツカマー!」

「でもどうして…?」
「あそこで負の感情エネルギーの高まりは感知できなかったナッシュ」


言われた通り、事前にストレッツらしきものが出現した場所で、負の感情エネルギーが高まるのは感じ取ることができなかった。
とはいえ思案する時間はない、一刻も早く現場へと向かうべきだろう。

▶イベント:暴れるストレッツ


人々を相手に暴れるストレッツの様子を描写してください。
今回のストレッツは、沢山の人の愛情への渇望から生まれたストレッツです。
強く衝動的な感情から生まれたわけではないため、これまでのように破壊行為には及びませんが、その分陰湿に人々に直接的な被害をもたらします。
今回は愛情を求め、料理教室と編物教室に乗り込み、人々が愛情を込めて作ったものを奪い貪り食っています。

▶シーン例
街中を縫うように駆け抜け、急いで現場にたどり着く。
幸い周囲の建物などは無事で、先日のようなひどい惨状にはまだ陥っていない様子だった。
しかし、人々は既になにかから逃げ惑い、パニックに陥っている。
人々が逃げてきた方を見やれば、料理教室と編物教室が併設された施設から逃げてきている人が多い様子だった。

「何あの化け物?」
「突然現れて、せっかく作った料理を…彼に食べてもらおうと思ってたのに…」
「私も2ヶ月かけてつくったセーターが…旦那君へのクリスマスプレゼントだったのに…」

逃げ惑う人々の中には、何やら被害にあった人も多いらしく、口々に悲嘆の声を上げ中には泣いてしまっている人間も居る。

▶イベント:襲われるKPC


ストレッツの登場と併せて、KPCが襲われている場面を描写してください。
KPCはPC1に秘密で編物教室に通い、クリスマスのサプライズプレゼントとしてマフラーを作成していました。
それがPC1の眼の前で怪人の手によって奪われ、KPCが悲しみに暮れる様子を描写してください。
(襲われているのがKPCというのは秘匿チャットにて伝えてください)

▶シーン例
施設のほうが一層騒がしくなったかと思うと、どしどしと大きな足音を立てながら、緑色の脂ぎった巨体を持つ不気味な化け物が施設から出てくる。
化け物は誰かを追っているようで、見れば歳の頃は高校生らしき少女が化け物に追い立てられている。
やがて少女は化け物に追いつかれ、大事そうに抱えていたなにかを無理やり化け物に奪われてしまう。

(化け物に必死にプレゼントを返すよう懇願するKPCのRP)
しかし少女の叫びは虚しく、そのマフラーらしき物体は化け物の大きな口に飲み込まれてしまう。

「うーん美味、美味だぷ~」
「今日食べた中で一番強い愛情を感じるぷ~」
「こんな愛情を受けられるなんて僕は果報者だぷ~」


その化け物の行為を受けて、少女は力なくその場にうなだれて泣き崩れる。

「そうだ、こんなにも愛情を向けてくれる君を直接食べたらもっと幸せになれるんじゃないかぷ~?」
「きっとそうぷ~」
「それじゃ、いただきま~す」


そう言うと化け物は近くでうなだれる様子の少女をひょいと掴み上げ、大きな口をあけ飲み込もうとする。
少女は必死に抵抗するも、化け物の前にはその抵抗も無意味で今にも飲み込まれそうな状況だ。
(ここまで強制イベントになります、距離の関係などで干渉できるのはここからとしてください)

▶イベント:新たなる力の覚醒


激情に駆られたPC1がKPCを助ける見せ場を作ってください。
助ける演出は好きに描写してもらって構いません。
助けられたKPCはどこか不思議そうな顔でいあ・ドリームを見つめるとともに、お礼をいいます。
KPCを助けると、感情の高まりと強まる使命感から”いあ・ドリーム”が新たな力に覚醒します。(秘匿にて)

▶秘匿チャット例
あなたの中で強く感情が昂ぶるのを感じる。
この思いは、怒りだろうか、憎しみだろうか、それともKPCを改めて守り抜くという使命感だろうか。
様々な感情が自分の中で渦を巻き、一つにまとまっていくのを感じる。
それとともに、胸に光る宝石が淡く輝き、自分の中で新たな力が発露するのを感じる。
(いあ・ドリーム ステータスVer.2をPL1に開示)

いあ・ドリーム ステータスVer.2

▶イベント:怒れる化け物(アンポップ)


PCの妨害を受けてアンポップは怒り心頭、完全にこちらにターゲットを定めてきます。
理不尽な怒りを描写の後、戦闘を開始してください。

▶シーン例

「誰ぷ~!」
「僕達の愛を邪魔するのは!」

「お前かぷ~!」
「嫉妬は見苦しいぷ~!お仕置きしてやるぷ~!」



-4. 化け物との戦闘


🟡KP向け:戦闘開始処理


"いあ・ドリーム"と"いあ・ホープ"のHPを全快してください。
MPは回復しません。(MP0になって復活できなくなった場合の処理は下記を参照)

🟡KP向け:アンポップの戦闘方針について


アンポップはジャマをしてきた方(いあ・ドリーム想定)を積極的に狙ってきます。
性能的には物理、魔法双方効きづらいですが、いあ・ドリームの新能力を活かして活躍させることを意識できるとよいでしょう。
(全体の処理として、PC間のMP差がつきすぎると良くないので、MPを均等に均すことを意識しつつ戦闘してください)

戦闘開始にあたって、アンポップのステータスを公開してください。
守護者の基礎能力として相手のステータスを見破ることができます。

アンポップステータス

▶戦闘中のアンポップのセリフ例


「僕達の愛を邪魔するんじゃないぷ~!」


「非モテの嫉妬は醜いぷ~!」


「暴力は良くないぷ~」
「相互理解に努めるぷ~!」


「愛のために僕は戦うぷ~!」

🔽MPが切れて復活できない場合


HPが0になり、かつ復活のMPが残っていない際、MP回復イベントが発生します。
内容は女王(偽)がMPを補充するというものですが、補充されるのは純粋な夢/希望エネルギーではない、悪夢のエネルギーが大半のおぞましいエネルギーです。
そのため、PCのSAN値が減少します。

▶シーン例
全身の体の力が抜けていくのを、スローモーションのようにはっきりと感じられた。
これまで命を落としかけた際、夢/希望のエネルギーに救われてきたが、もはや体内にその力は感じられない。

胸の奥底に感じる空虚さがすべてを物語っていた。
指先にすでに温もりはなく、体を起こそうと込めた力はすぐさま虚空へと消えていく。
エネルギーが尽きた今、自分がもう戻れないことがわかっていた。

まぶたが重く閉じていき、遠くから風の音だけが聞こえる。
意識は闇に吸い込まれ、冷たく静かな無が広がっていく。
無念と共に、ただ静かに永遠の闇に沈んでいった。

「あなたの終わりは今では有りません」
「目覚めなさい、そしてあなたの敵を討つのです」


消えかけの意識に何処かからか声が響いてくる。
(声の主が夢の国の女王か判別するにはアイデアロールが必要)
それとともに空っぽだった体になにかのエネルギーが満ちていくのを感じる。
これは、夢/希望エネルギー…?いや、何かそれとは異なる不吉で異様な気配を感じる。

 MP回復:+111 
 SAN減少:[復活回数]D10 

🟡KP向け:SAN値切れの処理


SAN値が切れるとその時点でPCとしてはロストになります。
ただ、永久狂気の内容ですが、自分のことを最初から夢/希望の守護者だったと思いこむようにしてください。
つまり、PCとしての人格と記憶が喪失して、世界の守護のためにただ戦うだけの存在になります。
以降のKPCのシーンは、PCが帰ってこずただただKPCが悲嘆に暮れる内容にしてください。

両PCのSAN値がなくなってしまった場合、ED3(BAD END)になりますが、KPとPLが望むのであれば、PCの人格を失った守護者キャラとしてRPを続けてもらっても構いません。
EDは想定していませんが、ED2をベースに、崩壊した街の中人々は復興に励み、PCたちは守護者として戦い続ける(ただしKPCは悲嘆に暮れる)という内容とかが良いのかと思います。


-5. 化け物撃破


緑色の巨体が、揺らいだかと思うと、その場でプルプルと震えだす。
立っているのも限界といった様子だが、アンポップはこちらに向き直ると頬を赤らめて言う。

「激しいアプローチ…」
「こ、これが本当の愛だったっぷね~…!」


その巨体が崩れるのと同時に、化け物は爆発し、大きな煙柱があがる。
化け物が弾けると同時に、その体内から色々なものが飛び出し、空を舞う。
見ればそれは食べ物や編み物のようだった。

それらは宙を舞い、その中の一つがひらりと先程助けた少女の目の前へと落ちてくる。
それは、食べ物や粘液でぐちゃぐちゃになり、ほつれや焦げも見えるが、元はマフラーのようだった。
少女は呆然とした様子でそれを見つめ、再び力なくその場にうずくまる。
周囲には同じようにうなだれたり、呆然とする女性が幾人もおり、化け物を倒したというのに重苦しい空気が漂っている。

▶イベント:謎の影の目撃


🎲判定:目星
判定成功!
視線を感じそちらを見れば、何やら近くのビルの屋上で変身後の自分たちと同じ歳の頃の少女がコチラを見つめていたことに気がつく。
そしてまもなくその少女は風が吹くのと同時に霞のように消えてしまった。
判定失敗...
視界の端で遠くからコチラを見つめる人影を見た気がするが、どのようなものかわからなかった。

🟡KP向け:事後対応について


このあとの対応ですが、PCの自主性に任せてもらって大丈夫です。
すぐにその場を去るのも、言葉で励ますのも、魔法を使って失ったものを取り戻そうとするのも自由です。
魔法を使って編み物をもとに戻すのであれば、一つであれば50%、全員のものであれば30%ほどの成功率が適切でしょう。
(直すのではなく時間を巻き戻すに当たるのでかなり高度な魔法です)

🟡KP向け:KPCのRPについて


KPCに話しかけた場合、彼女は危ないところを救ってくれ、形はともあれマフラーを取り戻してくれたPCたちにきちんとお礼を言ってくれることでしょう。
どのようなものか聞けば、父親への内緒のクリスマスプレゼントだったことを教えてくれるはずです。
もし、魔法で直してあげれば何度も手厚くお礼を言ってくれます。


秘匿パート

-6. 化け物去りて(PC1)


🟡KP向け:帰宅後の日常を描写


非日常に巻き込まれたKPCをケアしつつ、絆を深めることを意識してRPしてみてください。
PCの事後対応内容に応じて、KPCの様子は大きく異なるのでご注意ください。

▶イベント:KPCの帰宅


今回はPCが先に帰宅したあと、KPCが遅れて帰宅してきます。
PCがマフラーを直していれば元気な様子で帰宅してきますが、マフラーが直せていなければ落ち込んだ状態で帰宅してきます。

▶シーン例
いつもの通り、自宅付近で変身を解き帰宅する。
朝のこともあったので不安もあったが、無事元の姿に戻ることができた。
家は暗く静まり返っており、KPCがまだ帰宅していないことが伺えた。
それからまもなく、玄関がガチャリと開き、ただいまという声とともに足音がこちらに近づいてくる。
(足音がドタバタしたものか、トボトボしたものかは先の対応次第)

▶イベント:ボロボロのKPC


襲われたことも有り、KPCの様子はボロボロです。(現場でPCも見ていますが)
ボロボロだけど元気なのか、ボロボロで更に落ち込んでいるのかは前述の対応次第です。
一旦は自主的、ないしはPCの方からオフロに入ってくるようにするのが良いでしょう。(報告は後ほど)
また、買い物の約束などをしていた場合、今回はまっすぐ帰宅してきたので、買い物できなかったことを謝ってくるでしょう。

▶イベント:食事


PCが当番だった場合、オフロに入っている間に食事の準備をする。
あるいは、KPCが当番だった場合出前を取るなどして食事の準備を行ってください。

▶イベント:KPCの報告


KPCの方から今日何があったのかを報告してください。
悲壮感漂う報告にするのか、特殊な体験をして少し高揚しているのかなどは、その時の対応とKPCの性格次第です。

・内緒で通っている場所があったこと
・そこで急に化け物に襲われたこと
・不思議な力を使う小さな女の子に助けてもらったこと
・何故か女の子が一瞬PC1に見えたこと

などを報告してもよいでしょう。

▶イベント:プレゼント


マフラーが無事な場合、話の流れからこのタイミングでプレゼントを渡してしまってください。

・少し早いけど、最近物騒だし、今回みたいな件が無いとも限らないから渡せるうちに渡したくなった
・物騒だからお守り代わりに渡したくなった

など、理由はKPCの性格にあったもので大丈夫です。

▶イベント:クリスマスプレゼントのヒアリング


マフラーがだめになってしまった場合、話の流れからクリスマスのプレゼントが何が欲しいかを聞いてみるのもよいでしょう。
用意していたものがだめになったと素直に伝えるのか、それとも隠しておくのか。
空元気でカラッとした様子で聞いてみるのか、内心慰めてほしくて悲しげに聞くのかなどは、KPCの性格に合わせてもらって大丈夫です。

▶イベント:ニュース報道


ある程度落ち着いたタイミング(食事時など)に本日の事件がニュースで報道されます。
KPCは、自分を助けてくれたことを報告したり、警察が疑っていることに憤慨したりするかもしれません。
また、PC1が巻き込まれた事件でも報道があったが、そのときに目撃したのかPC1にきいてくるかもしれません。

<報道例>
本日午後、〇〇市〇〇区の〇〇センターで、人型の未確認生物が市民を襲う事件が発生しました。
現場では当時、料理教室と編み物教室が同時に開催されており、未確認生物は生徒たちが作った料理や編み物を無差別に食い荒らしていたとされています。

さらに、この未確認生物は教室にいた市民に直接襲いかかろうとしていたところ、突然二人の少女が現れ、未確認生物の行動を阻止。
その後、少女たちと未確認生物の間で激しい交戦が繰り広げられましたが、最終的に少女らが未確認生物を無力化したと目撃されています。

この二人の少女は、先日起こった沈下事件や火災事故に関与したとされる人物と同一である可能性が高く、警察は現在、重要参考人として彼女らの行方を追っています。
また、同様の服装の少女らしき人物が、事件当日の日中、〇〇市内の複数の場所で目撃されており、目撃者によれば複数の場所で揉め事の仲裁などを行っていたという証言も得られています。
警察はこれらの目撃情報も含め、事件への関与の有無を含めた詳細な調査を進めています。

▶イベント:少女に対する印象


KPCは少女に対して好印象であり、その印象を語った後、どこかKPCに似ていたと発言するかもしれません。
容姿ではなく、纏う雰囲気や自分を見る目つきが似ていたと当人も不思議そうに漏らすかもしれません。

▶イベント:一日の終り


非日常のあとですが、いつも通りにおやすみの挨拶を交わして寝るといった、絆を感じるような日常を演出してください。