「ふぁ～あ、おはようナッシュ…」(目をゴシゴシしながら)
「んあ～今日も見回りナッシュね、今日も頑張るナッシュ」
「お、変身までして、もうやる気マンマンナッシュね」

「え？変身してない…？」
「ほんとナッシュ…」

「多分希望エネルギーが体に馴染んできた影響ナッシュ」
「多分一度変身すればもとに戻るから安心するナッシュ」

「この気配、またストレッツカマー！」

「昨日もそうだけど、負の感情エネルギーの高まりは感知できなかったナッシュ…」
「でもこの感じ…もしかすると…」

「話はあとカマー！」
「今はストレッツへの対応が先カマー！」

「ゴ～ルルルル」
「俺のものを持ち逃げしようとは太いやつだゴル」
「とはいっても安物の味ゴル」
「せいぜいお前の薄給3ヶ月分って所ゴル～」

「しかしこんな安物とはいえ俺のものを持ち逃げしようとした罪は重いゴル」
「その身を持って償うがいいゴル」

「誰ゴル！」
「この俺の輝く肉体を傷つけるのは！」
「お前が今傷つけた貴金属がいくらするかわかってるゴルか？」

「物の価値のわからない貧乏人に現代を生きる価値は無いゴル」
「ここで滅してやるゴル」

「時間の無駄ゴル」
「この時間があれば俺がいくら稼げると思ってるゴル」

「貧乏人は大人しく家で納豆飯でも食ってるゴル」

「お前を食っても一銭にもならんゴル」
「いいから早く視界から消えるゴル」

「世界中の金を手中に収めるまで俺は止まらないゴル」

「そういえばストレッツのことで気になることがあるカマー」

「僕もそのことを話しておきたかったナッシュ」
「昨日と今日のストレッツの発生は明らかに変だったナッシュ」

「そうカマー…」
「今まで私はストレッツは強い負の感情の高まりをきっかけに生まれると思ってたカマー」
「実際一昨日まではそうだったカマー」

「でも昨日今日のは違ったナッシュ」
「どちらかと言うと薄いけど沢山ある感情が集まって生まれたって印象だったナッシュ」

「そう言われれば周囲の負の感情エネルギーが、ストレッツ出現と合わせて薄まったような感じがあったカマー」
「薄い感情だったから一昨日までのストレッツよりは被害が少なかったのカマーね」

「ちょっと自然に起きたこととしては違和感があるナッシュ」
「まるでこっちの行動に合わせて対応を変えてきたみたいナッシュ」

「今まで想像もしなかったけど」
「もしかしたらストレッツの出現は人為的に引き起こされているのかもしれないカマー」

「明日はストレッツを生み出している存在を追ってみないナッシュか？」
「もしかしたらそいつを倒せばすべてが解決するかもしれないナッシュ！」

「俄然やる気が出てきたカマー！」
「明日からももう一踏ん張り頑張るカマー！」

「関係ないと考えるほうが不自然カマー」
「もしかしたらそいつがすべての黒幕かもしれないカマー」

「聞いたことがないナッシュ」
「夢の国に伝わる守護者は”いあ・ドリーム”と”いあ・ホープ”の二人きりナッシュ」
「僕達以外の使いがこの世界に来ているとも考えにくいナッシュ」

「ちょっと考えるカマー」
「でもそいつも私達みたいに感情エネルギーを使ってるのだとしたら感知する方法はあるはずカマー」