導入
🟡KP向け:現状について
車事故でPCが死亡し、生き残ったKPCは蘇生の方法を模索し、蘇生を成し遂げました。
しかし、その対価としてKPCは複数の不定の狂気に陥り(まだギリギリSAN値は残っています)、また蘇生されたPC自身も一時的狂気に陥ってしまっています。
KPCは心神喪失+相貌失認+偏食症に陥っており、PCは部分的な記憶喪失と、血の幻覚が見えています。
🟡KP向け:タイトルコールについて
序盤セッションが終わり、ここから本セッションに入るので改めてここでタイトルコールを行ってもよいです。
現段階では「KPCが死んだので生き返らせます」のタイトルを伝えましょう。

3-1. 目覚め
▶目覚めに伴う強制SAN値減少
SAN値減少:5D5
▶強制的な不定の狂気発症(PCには秘匿)
・幻覚症状:周囲が血に満たされ溺れそうになる幻覚を見る(時間とともに徐々に減少)
・記憶喪失:旅行以外のエピソード記憶を喪失、KPCが誰で大切だったなどは覚えている
🎲判定:CON ※6版の場合はCON×5
判定成功!
息苦しさとともに目を覚ます。
口の中には多量の水が含まれている、どうやら溺れかけていたようだ。
口の中には多量の水が含まれている、どうやら溺れかけていたようだ。
判定失敗...
ケホケホと咳き込みながら息苦しさとともに目を覚ます。
口からは多量の水が吐き出される、どうやら溺れかけていたようだ。
HP:-1
口からは多量の水が吐き出される、どうやら溺れかけていたようだ。
HP:-1
慌ててあたりを見渡す。
確か事故にあったはずだがこの状況は何だ?周囲には赤、赤、赤、ひたすら赤い水面が広がっている。
その様相はまるで血の池地獄のようだ。
夢かと一瞬疑うも、口の中と鼻腔に広がる鉄さびの匂いがこれが現実であると主張してくる。(幻覚ですが)
落ち着いて状況を確認する。
どうやら余裕を持って足もつく。水かさは胸上程だろうか。
そして、ここは血に溢れ沈んでこそいるもののどこか室内のようだ。
🎲判定:アイデア
判定成功!
部屋の様子に見覚えがある。
ここは自分たちの家に間違いない。
ここは自分たちの家に間違いない。
判定失敗...
部屋に見覚えがあるような気がしたが、よくわからなかった。
しかし、なぜこのような状況にあるのだろうか。
確か{KPC呼称}と旅行に出かけて、その帰りに…
それ以上のことを思い出そうとするとどうも頭が痛む。旅行以前のことを思い出そうとしても同様だ。
🟡KP向け:記憶喪失とエピソードの喪失について
PCは記憶喪失のため、旅行以前の記憶を思い出そうとしても思い出すことができません。
また、同様に旅行後(事故後)のことを思い出そうとしても思い出すことができませんが、これは死んでいて思い出すエピソード自体がないためです。
3-2. 柱時計
底にあったのは柱時計。
君も見覚えがあるそれは、こんな状態だというのにいつもの調子で時を刻んでいる。
現在時刻は12:00のようだ。
3-3. 出入り口
君は現状を脱しようと出入り口を目指した、
重い水に足を取られ少し時間はかかるものの、なんとか血をかき分けて出入り口にたどり着くことができる。
🔽開けようとする場合
扉は固く閉ざされおり、鍵を開けても開くことができない。
🔽のぞき穴を覗く場合
外も血で沈んでいるのがわかります。
🟡KP向け:扉の開閉について
外も血に沈んでいるという幻覚のせいでPCは扉を開けることはできません。
実際には鍵を開ければ普通に開閉することができますが、現状それを行える人物はいません。
3-4. KPCの様子
君は血に沈みかけている中、顔だけ水面から出している人物を見つける。
乱れた髪に顔を覆われ、ぎょろりと魚のように目を無機質に見開きどこともない場所を見つめ、口をモゴモゴとさせるその人物は一見しただけでは誰かわからなかった。
しかし、よくよく見るとそれは、事故当時君と一緒に車に乗っていた{KPC呼称}であった。
🔽KPCに呼びかける、接触をする場合

「あー」
🔽KPCを観察する宣言があった場合
🎲判定:医学 or 応急手当
判定成功!
ひどく痩せこけ、肌や髪もあれ栄養状態が芳しくないことがわかる。
ただ、怪我などをしている様子はない。
ただ、怪我などをしている様子はない。
判定失敗...
なんだか痩せているような気がする。
🔽KPCの心理状態を調べる宣言があった場合
🎲判定:心理学 or 精神分析
判定成功!
現状の心理を正しく推し量ることができなかった。
判定失敗...
何を考えているのかまるでわからなかった。
知っているはずが全く知らないその表情、魚を思わせる無機質な瞳に思わず不気味さを感じてしまう。
SANc:1/1D3
知っているはずが全く知らないその表情、魚を思わせる無機質な瞳に思わず不気味さを感じてしまう。
SANc:1/1D3
🔽口の中を調べる宣言があった場合
君は半ば無理やり彼/彼女の口を開き、その中を確認する。
するとそこからでてきたのは人差し指ほどの細い棒。いや、人差し指そのものだった。
見間違いかと思ったが、ある意味見慣れた人体のソレを見間違うはずもない。
親しい人物が、人間の指を口に含み転がして平然としている様子を見てしまったあなたはSANチェック。
SANc:1/1D4
3-5A. 袱紗 ※PCの記憶
水面に浮かんでいたそれは布、おそらくは袱紗だろうか?
ソレに触れた瞬間、色づいた鮮やかな記憶が呼び起こされる。
それは懐かしい日常の記憶。今となっては遠い在りし日の記憶。
身が締まる感覚がある。
全身を喪服に包んだ君の隣には{KPC呼称}が袱紗をぎゅっと握りしめ黙って座っている。
その日は葬式だった、彼/彼女の近しい親類がなくなったときの葬式。
君たちは葬儀から帰り、着替えもせぬまま部屋に二人並んで座っている。
>KPCとのRP
🟡KP向け:RP指針について
ここでは死生観について語り合ってもらいます。
特段親しい人がなくなったこのシチュエーションでは、親しい人物の死をどうやって乗り越えればいいかについて話し合ってください。
そんな記憶。鮮やかで温かい記憶。
3-5B. 数珠 ※KPCの記憶
水面に浮かんでいたそれは数珠であった
ソレに触れた瞬間、色褪せた灰色の記憶が浮かび上がる。
黒い人形の塊が列をなして並んでいる。
喪服を着た顔もわからないそれらの影はみな、君にお辞儀をしては声をかけてくる。
「この度はご愁傷さまでした」
「大変な目にあいましたね」
「あなただけでも無事で良かった」
こいつらは何を言っているのだ?
そもそもこいつらは誰だ?
何もわからない。何も聞こえない。
傍らにある棺に目を向ける。
そこには白装束を着た黒い影が両手を組んで寝かされていた。
その影は何も言わず、ただ黙ってそこに佇んでいる。
これは何だ。
自分はなんでこんな場所にいる。
早く家に帰らないと。
あの人の待つ家へ。
そんな記憶。灰色の冷たい記憶。
🟡KP向け:記憶の回想について
特定の物品等に触れることで記憶の回想が始まります。
回想する記憶はPCのものに限りませんが、自然に描写してどちらかがあまり気にならないように心がけてください。
特に、PC死亡中の灰色の記憶はすべてKPCのものですが、端々でKPCとわかる要素は入れつつも、強調せずに読み流すようにしてください。
🟡KP向け:記憶の区別について
PCの記憶は呼び起こされる、KPCの記憶は浮かび上がるものとして描写しています。
また、KPCの記憶は事故後はすべての人間が黒い影に見える相貌失認に陥っており、事故以前の記憶ではPCが客観的に見える描写を行っています。
相貌失認の中、どちらの記憶か確かめようと目線の高さなどに言及があった場合は、KPCの目線の高さと教えてあげて大丈夫です。