状況変化

気がつくと、膝上ほどまであった水かさはくるぶしほどまでに下がっていた。




7-1. 包丁 ※PCの記憶


深々と死体の胸部に突き刺されたそれは、見覚えのある包丁だった。
ソレに触れた瞬間、色づいた鮮やかな記憶が呼び起こされる。
それは懐かしい日常の記憶。今となっては遠い在りし日の記憶。

古くなった包丁を買い替えに、百貨店を訪れたときのこと。
傍らには熱心に包丁を選ぶ{KPC呼称}の姿がある。

>KPCとのRP

🟡KP向け:RP指針について


ここでは死生観について語り合ってもらいます。
ここでは包丁から殺人の話、罪を犯した大切な人を愛せるかについて話し合ってください。

そんな記憶。鮮やかで温かい記憶。


7-2. 死体 ※KPCの記憶


どう見ても死体。
流れる鮮血はまだほんのり温かく、死後幾ばくも経っていないことがわかる。
ソレに手を触れた瞬間、色褪せた灰色の記憶が浮かび上がる。

徹夜で準備した魔法陣の上に、黒い影を運び終え一息つく。
どこの誰かはわからないがどうでもいい。あの人以外はみな等しく価値はないのだ

最後に確認しよう。
魔術を施したこの包丁で生贄の胸を突き刺せば儀式は完了する。
その後は…

▶続・死者蘇生の呪文
蘇生に失敗した場合、その失敗体を殺害することで生贄を蘇生することができる。(実質的なやり直しが可能)
またその場合、蘇生体の殺害は儀式後1時間内に行わなければならず、一時間が経過すると二度と正しい形での蘇生が叶わなくなる。

逆に、正しく蘇生の叶った蘇生体を殺害してしまった場合も生贄は蘇るが、蘇生体の方は二度と蘇生が叶わなくなる。

手順を反復し息を整える。
ようやくだ。ようやくあの人に会える。
そうして何もためらうことなく包丁を黒い影へと振り下ろす。

そんな記憶。灰色の冷たい記憶。



▼包丁と死体両方を調べた場合▼