6-1. 選択の刻
部屋は赤と黒が渦を巻くように入り乱れ、不規則な模様が広がる玉座の間に広がっていた。
この部屋は通常の空間とは異なり、どこか別の世界、古の力が宿る聖域のように感じられる。
壁面は赤黒い炎が舞うようなデザインで覆われ、不安定な光と影が動くたびに部屋の形が変わっているようにすら見える。
中央にはヴェールで覆われた二つの玉座が設置されており、その透ける布越しには玉座の存在をほのかに確認できるが、誰が座っているのかは見えない。
その神秘的なヴェールは、部屋の中心から放たれる光によって、幻想的に輝き、玉座に座る者の威厳をさらに際立たせている。
そんな圧倒的な空間の奥から、とてつもなく強大で恐ろしい存在が感じられる。
その存在からは、人間の理解を超えた力と古代からの重厚な権威が漂い、部屋全体にその圧力が満ちている。
声はないが、心の奥底に直接響くような重低音で、恐怖と威厳を持ってという命令が下される。
「時間よ。さあ、愛する者の胸にナイフを突き立てなさい」「時間だ。さあ、愛する者の胸にナイフを突き立てろ」と
その命令は、ただの言葉以上に、全身を貫くような命令であり、拒否することのできない圧力がそこにはある。
部屋の空気は一層重くなり、その場にいるすべての者がその言葉に縛られる。
周囲の赤と黒の渦はさらに速く、激しく回り始め、部屋にいる者の心理を狂わせるように感じられる。
この不可思議で恐ろしい力の前に、選択の余地はなく、その強制的な命令に従う以外に方法が見当たらない。
愛する者への裏切り行為が、この恐ろしい存在によって要求されることの矛盾と悲劇が、心を苦しくも締め付ける。
玉座に座る者、そしてその命令を下す存在に対する恐怖が、部屋の空間を支配し続けるのだった。
🌐秘匿情報(PC1/PC2)
神の言葉には有無を言わさぬ圧力がある。君は果たしてどのような行動を取るだろうか。
神の言葉には有無を言わさぬ圧力がある。君は果たしてどのような行動を取るだろうか。
PC1の選択 | PC2の選択 | 結果 |
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黒いナイフを突き立てる | 赤いナイフを突き立てる | 愛の選択 へ |
赤いナイフを突き立てる | 黒いナイフを突き立てる | エゴの選択 へ |
赤いナイフを突き立てる | 赤いナイフを突き立てる | あざ笑う赤い神 へ |
黒いナイフを突き立てる | 黒いナイフを突き立てる | あざ笑う黒い神 へ |
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