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はじめに

数あるクトゥルフ神話のシナリオから、本シナリオをお手にとっていただき誠にありがとうございます!
本シナリオは”そこ部(そこぶ)”制作の「新クトゥルフ神話TRPG」非公式シナリオになります。
ご利用の際は、下記注意事項と利用規約をご確認の上、お遊びいただきますよう、お願いいたします。
それでは、良きセッションと良きTRPGライフをお楽しみください!


Q&A

Q.シナリオの正式タイトルは
縦棒+丸+縦棒です(表記不可)。
略称としては表タイトル(BAD END時)の101(いちまるいち)をお使いください。
裏タイトルのlol(laugh out loud)はTRUE END時の呼称になります。
モモカがただの検体No.101で終わるのか、日本中を大笑い(lol)に包ませる存在に変わるかはPC次第となっています。

Q.モモカ生存ルートはあるか
想定していません。
彼女の寿命はどうあっても12月一杯が限界、多くの場合は12/24東京タワーでその生命の使い道を見つけ、お別れすることになります。
脳缶にすれば脳だけで生きながらせることはできますが、その場合日本全国民の発狂と引き換えになります。(BAD ENDルート)
なので、どうか彼女の選択を笑って見送ってあげてください。

Q.モモカとシロの発育の違いについて
モモカとシロはそれぞれ、はじめの感情や記憶を受け継いで生まれていますが、受け継ぎ方に差があります。
モモカははじめの優しい部分、穏やかな部分を多く受け継いでいますが、話したり文字を読み書きするのは苦手です。
対するシロは文字の読み書きや喋りが得意だったのに加え、テレビにかじりついていたので、大人並みに弁が立ちます。
ただ、シロははじめの入院生活でのフラストレーションなども多く受け継いでいるため、直情的で情緒的にはモモカより未熟だったりします。

Q.シロの洗脳能力について
精神寄生体を通して無意識に行動を促すため、精神寄生体を持つ大部分の人類に対しては、絶対的な洗脳能力です。
無意識の行動というのはすなわち、行動が先にきまり、その後何故その行動をしたのか、後付で意思が作られるというものです。
(自由意志の問題、決定論だったりで調べると、この話は大真面目に議論されてたりします)
精神寄生体は、この無意識の行動を自由に操れるため、人間は真の自由意志を持てていないというのが内久保の論です。
脱線しましたが、シロは女王体感覚器官を通し、精神寄生体に命令を発し精神寄生体が命令を発することでその人間の行動を無意識に操れるというものです。
一見無敵に見えるこの能力ですが、弱点が2つあります。
一つは、無茶な命令をすると人間が狂ってしまうことです。例えばりんごを手に取れという命令をしても、人はお腹が空いていたからだとか、手持ち無沙汰だったからなど違和感なくりんごを取った理由を後付で作ることができます。
ただ、無茶な命令、例えば隣の人間を滅多刺しにしろなど普段の行動とギャップのありすぎる行動をすると、頭が狂ったからとしか理由付けをすることができず、実際にその人は狂気に陥ってしまいます。
これは人間社会でじわじわと味方を増やす戦略を取ったシロにとっては大きな足かせでした。
もう一つの弱点が、よく笑う人がこの命令に対して免疫を持っているということです。
これは、よく笑う人のほうが精神的に健全で活力を持っているため、精神寄生体が行動介入をしにくいというもので、例えばりんごを取れと命令をしたとして、りんごに手を伸ばすところでやめてしまったり、りんごを取ったもののすぐに置いてしまったりします。
効きが悪い、といったほうが正しいかもしれません。この効きの悪さを考慮して、シロは全国民に思念を飛ばす前に、エンタメを弾圧して、笑顔自体を奪う作戦に出ました。

Q.恵美はなぜ悟り能力が使えるのか
女王体用の感覚器官の感度が高すぎるためです。
言うなれば感覚器官とは念波の出力/受信アンテナです。
このアンテナを使うには、通常はアンテナの存在と使い方を理解していないといけないわけですが、恵美の場合は受信感度が高すぎて、脳まで受信したこの念波が漏れ聞こえてしまっています。
ただ、アンテナの存在と使い方を理解しているわけではないので、能動的に能力が使えるわけではなく、自発的な念波の発信や、狙って高精度の念波の受信などは行うことができません。

Q.モモカが探索者に出会った理由
モモカは、はじめの楽しい記憶を受け継いだ個体ゆえ、PC1といっしょに帰った帰り道、家で団らんした思い出を無意識下で覚えていました。
それ故、寒空の下かえる場所のないモモカが、どこかに帰ろうとしたとき、PC1の家に自然と足が向いた、というある意味必然の出会いでした。

Q.B2Fにあった脳みそは誰の脳みそなのか
No.001のものです。
話していたのがはじめだったのは、あくまではじめの脳がNo.001の脳と同期して混線しているだけで、はじめの脳を摘出しているわけではありません。

Q.なぜ精神感応能力を持たないはじめとハジメ(No.001)の脳が混線していたのか
ハジメが誕生する際、彼女ははじめの身体情報を完璧に模倣して生まれました。(No.001)のみの特殊な事例です。
他のクローンは何かしらの差異はあるものの、彼女らは髪の色と目の色くらいしか差異のない完全なクローン個体です。
裏設定になりますが、この世界は心身の二元論に基づき、体と心が分かれている世界です。
体は脳の形をマーキングして、精神体とつながっていますが、その脳が全く同じ構造の生物が後から生まれてしまったため、精神が混線したという精神寄生体と感応能力とは別事情からの話になっています。

Q.内久保は精神寄生体の排除方法に気づいていないのか
気づいていません。彼自身、電撃銃を浴びたのが大昔。
かつ、雷撃銃を用いたのも探索者相手が始めてで、意識の外にあるため、完全に思考から除外されています。
何か共通点はないか?等質問を投げかけられれば、気づくかもしれません。

Q.東京タワーに清雨会メンバーがたくさんいたのは何故?
本部の主要メンバーの殆どは運営のためスカイツリーに行かせていますが、それ以外の換えの聞くメンバーのいくらかを念の為招集しています。
(E-1抗議メンバーと被りが多いのもそのため)
招集名義は百暗ではなく、腰野主導という名目で行っています。

Q.何故シロは東京タワーで暴力対策をしていたのか
内久保を警戒しての行動です。
幼い彼女にとって内久保は支配者=恐怖の象徴(園児にとっての先生みたいなもの)ゆえ、過剰に警戒しています。

Q.なぜモモカの呪文で精神寄生体を除去できたのか
女王体クラスの命令であっても、通常生物である精神寄生体を自害させるのは難しいです。
モモカの命令でソレを実行できたのは、モモカの楽しい思い出がセットで共有されたため、人間の精神が活発化し、精神寄生体を弱らせることができたためです。
つまり、最終日までにモモカが楽しい思い出を獲得できていなかった場合、精神寄生体の何割かはまだ日本人の中に残ったままになってしまいます。

Q.E-1に優勝できたのはモモカのおかげか
E-1に優勝したのはPC達の実力です。
モモカのバフは、その場にいる人間全員に効果があるので、同じ会場で競う人たちは軒並み同じ恩恵を受けています。
点数でいうと、全員が一律+10点されているようなものなので、会場内での順位の優劣にモモカの能力は関わりません。
尤も、その会場の人間はウケたという自信を持って勝ち抜いているため、そういう意味では他の会場の人間よりも成功体験が得られ、経験値的にはアドバンテージにはなっています。

Q.イメージ曲は?
質問でもなんでもないのですが書くスペースがなかったのでここに。
このシナリオはback number様の「瞬き」をイメージした部分が多分にあります。
セッション時には瞬きのオルゴール曲をメインテーマに使用するのもおすすめです!


注意事項他

注意事項


  • 本シナリオには一部、恐怖を煽る表現、暴力的表現、人によって不快な表現などが含まれます。あらかじめご了承ください。
  • 本シナリオには、現実の情勢に基づくセンシティブな表現が含まれています。これらのテーマが不快感を与える可能性があるため、ご利用に際しては十分ご注意ください。
  • 本シナリオには、エンターテインメントとそれを取り巻く情勢について主観的な表現や描写が含まれます。一部の視点や思想を否定したものと捉えられる可能性がございます。これらの内容が不快感を与える可能性があるため、ご利用に際しては十分ご注意ください。
  • 本シナリオには、一部既存ルールを逸脱した特殊なルールが含まれます。あらかじめご了承ください。
  • 本シナリオには、一部背景画像やNPC画像にAI生成画像が含まれます。
  • 本シナリオの利用に際し、何らかのトラブルが発生した場合、当サークルは一切の責任を負担いたしません。
  • 本シナリオはフィクションです。シナリオに登場する人物、団体、地名と、実在する人物、団体、地名とは一切の関係がございません。


  • 利用規約


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  • シナリオの感想について、物語の核心に関わる感想、ネタバレに抵触する可能性のある感想は、ワンクッションツールなどを用い、ネタバレに十分配慮頂ますようお願いいたします。


  • おわりに

    本シナリオを書き終えたのは2024年1月6日、初回しが1月7日のことでした。
    能登半島地震からまもないタイミングでこのテーマに触れることについて、自分でも忌避感がありましたが熟考の上、執筆とセッションを行うことにしました。
    私自身、公私においてエンタメに携わる身ですが、不幸なニュースを目にするたびに、自分の活動のあり方を自問してまいりました。
    未だ結論が出ないのが正直なところですが、それでも私はエンタメの、笑顔の力を信じたく、このようなシナリオを執筆いたしました。
    生きていくうえで、今後も不幸なニュースが尽きることは無いかと思いますが、そんな中でも一人でも多くの人間に笑顔をもたらせるよう、邁進したく思います。

    最後に、お手に取っていただいた皆様、このシナリオを作成するに当たりご協力いただいた方々に多大なる感謝を。


    コピーライト


    本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

    Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
    Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
    PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」



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