5周目ループ

🟡KP向け:ループ上の注意


・ループのたびにHPとMPは全回復します(SAN値はそのままです)
・ループのたびにSANチェックが発生しますが、これに対し慣れは適用されません
・SAN値上限の更新(不定チェック用)を行うには、ループを一度行う必要があります

5-1. ループ開始


真っ黒の意識の中、何やら音楽が聞こえてくる。
この音楽は聞き覚えがある、天神様ゆかりのあの音楽だ。
音楽、そして人々の喧騒が聞こえる。
やがて目が慣れ、目を開くと、眼の前に広がっていたのはもう何度目ともしれない昼下がりの太宰府駅の光景。

つられるように手の甲を見ると、痛みが走り正の字から四画引いた文字、一の文字が浮かび上がった。
それが消える前に眼の前を見やれば、巫女服の女性がちょうど懐を弄っている最中だった。
彼女はお決まり通りにスマホを取り出すと、画面を確認し眉をしかめ、再びスマホを懐にしまう。

「すまん、出鼻がくじかれたな」
「早速だがまずは参道を案内しよう」
「この辺は最近は色んな店がでてて面白いぞ?」
「スイーツとかは歴史的には浅いかもだけど気にすんな!」


眼の前に居るのは先程ともに黒い風にのまれたはずの文子。
そして周囲に広がるのは太宰府の駅前の景色。
たしかに自分たちは死んだはずだ、その非常識な出来事に君の常識が更に崩れる音がする。

 SANc:1/1D5 


「どうした?ボケーっとして?」
「昨日夜遊びしすぎてお疲れか?」

押し黙る君たちを心配し、文子が声をかけてくる。

🔽ループしてきたことを伝える場合


「ループ…ループか…」
「道真公のお膝元だしそういうこともあるか…?」
「まぁ冗談じゃないってのはわかるよ、だから信じる」

そう言って文子はあっさりと君たちの言う事を信じる。

🔽起きたこと(雷)を伝える場合


「雷雲と雷か、まるで伝説に聞く天神様だな」
「しかし何だって京都じゃなくて太宰府にそんなものが?」

これには文子も頭にハテナが浮かぶようでまるで心当たりがなさそうだ。

🔽恵子が乗っ取られ文子を刺したことを伝える場合


「藤原時平?確かにあいつは藤原姓だが…」
「…しかしあいつが私を刺すとするなら、そんくらいぶっ飛んでたほうが逆に信じられるな」

そう文子は独り言ち、腑に落ちた様子で踏むと考え込む。

🔽恵子を乗っ取った藤原時平を倒したことを伝える場合


「つまり恵子は無事なんだな…?」
「いや、時間が戻ったってことはまた同じ目に…」
「ううん、それについては後で検討しよう」

顔をパンと叩くと文子はよし、と気合を入れ直す。

🔽黒い風と黒い雄牛について伝える場合


「ああ、たしか九国の…」
「園児の間で話題だって話だな、12頭目の雄牛がいるって」

そう言って文子はぽんと両の手を打つ。

🔽火雷神について伝える場合


「火雷神、天神信仰の前身となった京都の地主神だな」
「エジプトの神と何の関係があるのかはわからんが…」

そう言って文子は首をひねる。

「状況はわかった」
「しかしこれからどうする?」

文子は君たちの言う事を信じ、君たちの活動をサポートしてくれることだろう。

🟡KP向け:調査指針について


4周目の情報を踏まえ、ここでは火雷神の調査を行うことを想定しています。
調査には文子の協力が必須であり、自発的に調査の手伝いをお願いするよう促してください。

調査後、恵子の夢に侵入する>火雷神を召喚するの流れを想定しています。


5-2. 行動指針相談


◆次の方針についての話し合い


火雷神について調べたいと自発的に提案させるよう促してください。
どうしても思いつかない場合は文子側から提案させます。

「火雷神か、あたしもくわしか無いんだよな」
「状況打開に関係あるかもだし調べてみるか?」


🔽火雷神をインターネットで調べる場合


コンピューターに成功すると以下の情報だけ獲得できます。(後述)

▶発見:<火雷神について>

🔽市民図書館で調べる場合


図書館に成功すると以下の情報だけ獲得できます。(後述)

▶発見:<火雷神について>

「京都系の資料なら社務所のほうがありそうかな」
「よし、お前ら。コスプレタイムだ」

そう言って彼女は満面の笑みを浮かべるのであった。


5-3. 社務所での調査②


もう幾度目かの袴姿、すっかり着慣れたその服装に袖を通し、君たちは社務所の中を歩いていた。

「ここここ、資料室」
「宝物殿ほどじゃないけどここにもわりかし資料はあるはずだ」


🟡KP向け:キーワード指定


火雷神について調べるという指定があった場合、成功率+20%
🎲判定:図書館 or 目星-1(7版のみ)
判定成功!
君たちは数ある文献の中から、火雷神と天神信仰に関する資料を的確に見つけることができる。

▶発見:<火雷神について>
▶発見:<天神様と夢見の術>
▶習得:<火雷神の召喚>
▶習得:<夢自在の術①>
▶習得:<夢自在の術②>
判定失敗...
君たちは数ある文献の中から、どうにかこうにか火雷神に関する資料を見つけ出すことができる。

▶習得:<火雷神の召喚>
▶習得:<夢自在の術①>
▶習得:<夢自在の術②>

<確認:火雷神について>


<確認:天神様と夢見の術>


<確認:火雷神の召喚>


<確認:夢自在の術①>


<確認:夢自在の術②>


◆次の方針についての話し合い


一応の対処法を得て、藤原時平を撃破後、火雷神=天神を召喚するのが正順手になります。
得た情報を下にまずは時平を倒そうと、PC側から自発的に提案させるよう促してください。
どうしても思いつかない場合は文子側から提案させます。

「黒い雄牛ってやつの対処はひとまず置いといてだ」
「一旦恵子を助けに行かないか?時平を放置しとくと間違った召喚が行われるんだろう?」

「あいつはこの時間、園児たちと昼寝してるはずだ」

🟡KP向け:文子の心情について


文子はこの時点でPCや恵子たちのために自分を犠牲にして天神を召喚しようと決めています。
心理学等を振れば思い詰めた様子であることがわかるかもしれません。


5-4. 夢への侵入②


🟡KP向け:夢侵入のタイミングについて


夢に侵入できるのは15~16時頃、ちょうど一回目の探索が終わった直後となっています。
ループする際は気をつけるようにしてください。
そうして君たちは太宰府天満宮幼稚園の前までやってくる。
園は静かな様子で静まり返っている。
園の向かいには腰ほどの高さの石垣があり、腰を掛けるのにちょうど良さそうだ。

🔽夢侵入術を行使する


あなたは目を閉じ、深く呼吸を整えながら、意識を一点に集中させる。
そして恐る恐る覚えたての術を口にすると、次第に意識はまどろみ、夢と現実の境界を曖昧にしていく。

意識の中で浮かび上がるのは、対象者の顔、そして見知らぬ光景。
あなたは自然と手をかざし、指先で空中に見えない門を描く。
すると、その門がゆっくりと開き、光のトンネルが現れる。その向こうには、対象者の夢の世界が広がっている。

あなたはそのトンネルに向かって一歩足を踏み出す。
するとふと体が軽くなる、後ろを見れば虚ろな目をさせたあなたの体が手を伸ばして固まっている。
更に足を踏み出すと、光が次第に強まり目の前の景色が見知らぬものへと変わっていく。

🔽文子をおいていく場合


彼女はあなたがたに恵子を任せ、外で火雷神=天神の招来の準備をすすめます。

気がつくと見知らぬ、いや一度は見た覚えのある場所に立っていた。
幼稚園、天満宮、様々な景色が入り乱れ迷宮のように入り組んでいるここは、恵子の夢の中のはずだ。
さしずめ心を守る防御壁だろうか、複雑な迷路に再度挑むとなると辟易とするものがある。

🔽夢自在の術②を使う場合


しかし、今の君たちにはこの迷宮を打破するすべがある。
ゴールの場所はすでに把握してある、ともあれば道中など関係がないはずだ。

>夢自在の術②の行使

術を唱える。
パッと見で景色に変化はない。しかし恐る恐る壁に触れると、壁がその場にないのように君の体を通す。
次の壁も、その次の壁も、問題なく通過することができ、効果を体感した君は臆することなく目的地を目指してまっすぐに歩みだすことだろう。

VS藤原時平②

🔽地面は壁ではないのかなどの発言がある場合


地面も壁ではないのか?君はふと疑問に感じてしまう。
するとどうだろう、今まで地面と思っていたものの感触はフッと消え失せ、君は奈落へと落ちていく。
落ちていく、落ちていく。
永劫とも思える落下を終え、気がつくと君は夢から覚め元いた場所に戻っていた。

夢の中で身動きが取れず永遠と落下するという恐怖を味わったあなたはSANチェック。
 SANc:1/1D4 

夢への侵入② 冒頭へ


5-5. VS藤原時平②


君たちがたどり着いた先、そこには意識がない様子の恵子と、百人一首などで見た束帯に身を包んだ男性の姿があった。

🔽夢自在の術①を使っている場合


彼は恵子に向かった状態で固まっていた。
様子を見るに息すらしていない状態のようだ。
今であればどうとでもすることができるだろう。

>好きに時平を無力化する描写
※いくらボコボコにしても時間が止まっている限り戦いは終わらないのに注意

止まっていた時間を再び動かす。
すると時平は「うぐもぎゃぐぇあ」と声にならない悲鳴を上げて砂となって消え去る。

恵子を見れば意識は失ったままだがスースーと寝息を立てている。
どうやら無事のようだ。

天神の召喚

🔽夢自在の術①を使っていない場合


描写や戦闘についてはVS藤原時平を参照してください。
ただしここで展開が異なるのは、文子を連れている場合も文子は恵子を起こしません。
(自らが生贄になると決心しているため、その姿を恵子に見せまいとします)


5-6. 天神の召喚


時平を打ち倒し、恵子の無事を確認すると、徐々に視界が薄れていく。
君たちは直感的に覚醒が近いのだと感じることだろう
意識が静かにホワイトアウトしていくが不快な感覚ではなかった。
どれくらいの時が経っただろうか。君たちはハッとして目を覚ます。ここは術を使ったあの場所だ。
それなりに時間が経ったようで、時刻はもう夕暮れ時だ。地面を見れば長い影が君たちを見つめ返してくる。

そして眼の前には先に目覚めた様子で君たちを見つめる文子の姿がある。

「お、おきたか」
「お疲れさん、そしてありがとう。お前らのお陰で恵子は助かったよ」

「お前らが気ぃ張ってくれたんだ」
「次はあたしの番だな」

彼女はバツが悪そうに微笑むと一歩引き、何かを取り出す。
鈍い光を放つそれは刃物のようだ。神々しくも見えるそれはいわゆる魔除けの懐刀というやつだろうか。

「久しぶりに会えて楽しかったよ、ゆっくり観光はできなかったけどな」
「恵子には…適当に言っといてくれ。嫌な役目押し付けちまって悪いな」

彼女の足元を見れば何やら円形の幾何学模様が地面に描かれている。
見覚えのあるそれは火雷神の召喚用の陣に相違ないだろう。

>文子とのお別れRP

🔽文子を止めようとする場合


「動くな!」

これまでにない強い語気で文子が叫ぶ。

「頼む、動かないでくれ」
「頼むよ、最期くらいカッコつけさせてくれ…」

そう言ってはにかむ彼女の目からは一滴の涙がこぼれる。

「そっちが動くよりこっちが刺すほうが早い」
「あたしもそんな半端な死に方はやだからさ、もう少し話そうぜ」

「それに変にもみ合って陣が崩れたら別天神が呼ばれるかもだろ?」
「そんなのお互いごめんだろ?だから、さ」


一通り語り終え、静かな静寂が訪れる。
すると秋の風と言うには嫌に冷たい風が一陣君たちの前を吹き抜けていく。
冷たく黒いこの風は…

「タイムリミットか…」
「ほんじゃ逝くわ、あばよダチ公」

そう言ってカランと笑ってみせる彼女。しかしその唇が少し震えていることに君たちは気づくだろう。

一拍の間をおいて、彼女は意を決し手に持った懐刀を自らの心臓へと突き立てる。
膝から崩れ落ちる彼女だったが、その最期の顔は笑顔に見えた。

彼女が崩れると同時に、真下の地面に描かれた陣に血が流れ込む。
すると、陣は徐々に輝きを増し、赤く光るとともにそこから雷の轟音と共に赤電が走り抜けた。
陣の中心から、赤黒い雷雲が吹き出し、瞬く間に空に広がっていく。
その雷雲はまるで生き物のように蠢き、黒い風を吸い込むようにして勢いよく形成された。

突然、雷雲の中から稲妻が迸り、その光はまるで太陽のように明るく、暖かささえ感じさせる。
不吉な黒い風がその稲妻に触れると、一瞬で焼き尽くされ消え去っていく。
雷の激しい閃光と轟音が響き渡り、すぐ近くの木にも雷が落ち、激しい衝撃が君たちを襲う。
雷はその他にも小規模な被害を出しながらも、凄まじい勢いで黒い風を焼き尽くしていく。

やがて黒い風の抵抗がなくなると、雷雲は徐々にその役割を終えたかのように静まり、静かに消え去っていった。
空には一片の雲も残らず、晴れ渡った赤い空が広がっていた。
陣の光も次第に薄れ、最後にはただの地面に戻っていた。
その場に残ったのは赤い海に沈み倒れた一人の女性だけだった。

 SANc:1/1D5 


5-7. 選択の刻


それからのことはよく覚えていない。
恵子は病院へと運ばれ、文子は自殺として処理され、君たちは軽い事情聴取の後、解放された。

すっかり暗くなった太宰府駅に君たちは居る。
ちょうど電車がやってきたところのようだ。
いつの間にか結構な時間が経っていたようで終電の文字が見える。

行きにも思ったことだが太宰府と福岡市を結ぶ西鉄の電車の座椅子は殊の外ふっかりしており座り心地が良い。
足元からは温かな暖房が吹き出しており、そんな状態に疲れ切った体は休息を求め、急激に眠気がこみ上げてくる。
手の甲を見やればそこにはもう何も描かれていない。
それが普通のことだが、今ではそのことがひどく不自然にも感じられる。

思えば今日はいろんな出来事があった。
歴史と文化の街太宰府の観光を満喫し、しらぬ間に事件に巻き込まれ、奇妙な体験を繰り返し、そして得難い友を失った。
そっと目を閉じる。

すると遠巻きに何やら音楽が聞こえてくる。
その曲はもはや懐かしいあの曲だ。
その曲ははじめぼんやりと聞こえていたものの、徐々に輪郭を帯びてはっきりと聞こえてくる。

曲は文子と待ち合わせた駅前のあの場所から聞こえてくる。
あそこにかけていけばなにかが起こるかもしれない。
そう思い立つと同時に、列車から出発の合図が発せられる
この列車を逃せば次はない、不思議とそんな確信がある。

音楽が聞こえる、しかし音楽は徐々に弱まりつつある。
その事を自覚すると同時に、手の甲にもほんのり熱の残滓を感じる。

君たちには2つの選択肢がある。
安らかな眠気のいざないに従い、そのまま目を閉じて列車に揺られ日常に帰るか。
それとも、安寧を捨てて不思議な音の出元を確かめに行くか。


→音の出元を確かめる:裏ループ
→列車に揺られて帰る:ED2:欠けた日常