清雨会

清雨会の本部は思ったよりもこじんまりとした場所だった。
どちらかというと支部が全国にあり、ここはただの運営所としての役割が強いらしい。

いつもは信徒でごった返しているこの場所だが、今日は嫌に静かだ。

「あ、いらっしゃっせ…えーっと、見学の方っすか。でしたらここにご記帳をお願いします」
入口をくぐるとやる気のなさそうな青年が一人、君たちを出迎える。

「いやーすんません、今日みんな出払っちゃってて…俺一人なんすよ…」
「俺もかーちゃんの手伝いで来ただけなんで正直良くわかってなくて…まぁ適当に見て回ってください。」
「立入禁止のところは立ち入り禁止ってかいてますんで」

そう言って彼は再び受付に座り携帯をいじりだす。


※MAP開示

🟡KP向け:清雨会の探索について


この日は清雨会メンバーが皆出かけているため、会員ではない会員の息子が受付に駆り出されてワンオペになっています。
彼は、仕事に熱心ではないですが、立入禁止に堂々と入ろうとするなどすると、流石に止めてくるので工夫が必要となります。


7-1A. 部屋1


扉にはMTGルーム(関係者以外立入禁止)とある。
受付からよく見える位置にあるため、なんの工夫もなしに入るのは難しいだろう。

🎲判定:芸術<お笑い> 等
判定成功!
「マジすか!くそうけるんすが」
「え?それでどうなったんす?」

受付のお兄さんはすっかり君の話術に夢中だ。
今なら、気づかれずに部屋に忍び込めるだろう。
判定失敗...
「へー、そうすか、ふーん」
彼は興味なさげに携帯をいじっている。

部屋に鍵はかかっておらず、彼の興味を引いてもらうことで、侵入することができた。
部屋の中は至って普通の会議室と行った風体だ。

◆探索可能箇所
・パンフレット
・チラシ
・ホワイトボード
・予定表

◆探索箇所:パンフレット


清雨会の活動に関するパンフレットだ。
テレビで百暗が話している「非常時こそ、社会全体が粛々と、互いに配慮を持って慎ましく行動することが望ましい」という理念に基づき、
清雨会の活動理念や活動内容が事細かに記載されている。
随所には広告塔かつ会長の百暗の写真が多く使われている。

🎲判定:POWロール
判定成功!
特に何も感じなかった。
判定失敗...
読んでいると、段々とここにかいていることこそが真実なのだという気がしてきてしまう。
今の自分の行動は果たして正しいことなのだろうかと自信がなくなってくる。

 SANc:0/1 


◆探索箇所:チラシ


本日の日付で”全国清雨会決起会”のイベントの告知がされている。
場所はスカイツリーで、日本の現状をスカイツリーから確認し、思いを強く改めて気持ちを一つにしようという主旨のことが書かれている。

🎲判定:アイデア
判定成功!
広告塔であり、会長である百暗の写真が全く使われていないことに違和感を感じる
判定失敗...
派手なチラシだなぁと思った。


◆探索箇所:ホワイトボード


本日のスカイツリーでの催事についての予定や、注意事項などが事細かに書かれている。

🎲判定:POWロール
判定成功!
式典のプログラムの中に、会長である百暗の名前が全く見当たらないことが気になる。
判定失敗...
派手なチラシだなぁと思った。


◆探索箇所:予定表


清雨会の中心人物らしき人間の予定などが記載されている。
全員が外出中になっているが、百暗と1人を除き行き先がスカイツリーとなっている。
百暗哀は外出中となっているが行き先は未記載、かつ今後一切の予定が記載されていない。


7-1B. 部屋2


資料室(関係者以外立入禁止)とある。
ここは、受付からは死角となっているため、静かに入ればバレなさそうに思う。

◆探索可能箇所
・本棚

◆探索箇所:本棚


大量の本棚が、部屋を埋め尽くすように置かれている。

🎲判定:図書館 or 目星-1
ハード成功以上!
ここには、人の心理に関する本が特に多いように感じる。
特に、人の心理を言葉でいかに効率的に操るか、といったたぐいの本が多い。
中にはオカルトめいた内容のものまで含まれている。
通常成功!
ここには、人の心理に関する本が特に多いように感じる。
判定失敗...
本が多すぎてよくわからなかった。


7-1C. 部屋3


🟡KP向け:鍵開けについて


モモカの鍵開けは70%となっています。
また、鍵開けのたびに受付の聞き耳20%を振るようにしてください。

🟡KP向け:電波塔の推理


>巨大電波塔を2つ使う(スカイツリーと東京タワー)
>スカイツリーに百暗哀はいっていなさそう(宣材に全然使われていない)
>百暗哀の行き先は東京タワーだ!という推理の流れになります。
会長執務室(会長以外立ち入り厳禁)とある。
ここは、受付からは死角となっているため、静かに入ればバレなさそうに思う。

🔽中に入ろうとする


ドアノブに手を掛けるも、回しきれない。
どうやら鍵がかかってしまっているようだ。
すると、モモカが何処からか針金を取り出して言う。

「まかせて…」



「かちり」と鍵が開き、滑るように中に入り込む。
会長の執務室と言うからどんな場所かと思えば、中はどちらかと言うと女児の部屋という印象のゆるふわの空間だった。

◆探索可能箇所
・テレビ
・棚
・机
・本棚

◆探索箇所:テレビ


小型のテレビだ。
誰もいないが今もつけっぱなしの状態になっている。

🎲判定:アイデア
判定成功!
つけっぱなしなのがE-1などが放送されるチャンネルだと気づく。
判定失敗...
普通のテレビだと思った。


◆探索箇所:棚


なんでも無い、一見すれば置物のようにしてそれはあった。
ソレは鈍く光る銀色の筒であった。
ちらりと入る透明なラインからは内容物が少しだけ透けて見えた。
それは、脳だった。まごうことなき生物の生きた脳。

🎲判定:医学 or アイデア-1
判定成功!
君はこの脳みそがなんの脳みそか知っている。
形状、大きさ的に人間のものと見て間違いないだろう。

 SANc:1/1D3 
判定失敗...
君は幸いにもこの脳みそがどういったものかわからなかった。

🔽PC2がいる場合


「{PC2名前}…ちゃん?」

酷くかすれた声が金属管から響く。 それは、どこかで聞いた、いや聞き慣れた声であった。

🔽PC2がいない場合


「{PC2名前}ちゃん…{PC2名前}ちゃん…」

酷くかすれた声が金属管から響く。 うわ言のようにそれはただ、君たちにも馴染みのある名前をつぶやき続けていた。

▶恵美との再会RP例


「あれ、ここ…私…」
「なんだっけ…{PC2名前}ちゃんを迎えに行って…」

「よく覚えてないけど、{PC2名前}ちゃんの声、確かにテレビから聞こえてたわ」

「そうだ、泣いてる子が居たのよ…あの子を笑顔にしたかったんだけど私じゃ無理で…」
「お願い{PC2名前}ちゃん、私のかわりに…あの子を…」

その言葉を最後に、缶は再び沈黙していまう。

※姉は記憶が混濁しておりこれまでのことを殆ど覚えていない
※夢現ながらも99を助けようとはしており、その説得に失敗したことはなんとなくわかっている

▶PC2のみ
探し求めていた姉の変わり果てた姿を見てしまったあなたはSANチェック。
 SANc:1/1D4 


◆探索箇所:机


あまり整理されていないが、ものもない机だ。
そこにはすぐ使える場所に一冊の冊子があった。どうやら中を見るに日記のようだ。
少女を思わせる可愛くも少し崩れた字で、日々の日記が綴られている。

<確認:百暗哀の日記>


百暗哀。テレビで粛々と自粛を訴える人間の本性、その狂気を目の当たりとしたあなたは背筋に冷たいものが走るのを感じる。
彼女のこれまでの実績、そしてモモカ達の出生も鑑みれば、この魔術というのもあながち妄言ではないと直感する。
自粛を呼びかけ、E-1を中止し、日本から笑顔を奪うことが前座に過ぎない魔術とは果たしてどれだけのものなのか。
彼女のおぞましきその所業と、得体のしれない計画を目の当たりにした君たちはSANチェック。

 SANC:1/1d3 


▶モモカとのRP例


「シロ…ここにいたんだ…」
「それに、シロの恨みがここまでなんて…」

姉妹と言える人物の狂気の記録を目の辺りにして、モモカはひどく動揺している。


◆探索箇所:本棚


あまり大きくはない本棚だが、びっしりと雑多な種類の本が詰められている。
何か手がかりになるようなものはあるだろうか。

🎲判定:図書館 or 目星-1
判定成功!
一冊の本が見つかる。
古臭い本だがなぜだか手に取ってしまい、興味を惹かれた。
そこにはBook of Eibonと書かれており、不気味なオーラを放っている。
この世のものとは思えない不気味なオーラを放つ本を手に取ってしまったあなたはSANチェック。

 SANc:1/1D4 
判定失敗...
特にめぼしいものは見つからなかった。
いや、本当に見つけられなかったのだろうか…?

🔽エイボンの書を覗く場合


英語で書かれたこの分厚い書を読み解くには多くの時間を要することだろう。
あなたはパラパラと本をめくっていると一枚のメモが挟まれているのを見つける。

▶発見:<呪文メモ②>

<確認:呪文メモ②>


電波を通じての精神寄生体活発化。
この力で人間の精神力を吸い取り活力を失わせていたらしい。そういえば最近やけに体が重かったような…?
そして、電波塔を通じての思念波発信。
無条件で無意識下に命令を可能とする、女王体の力を全国に届ける呪文。
この呪文が本当だとすれば、日本国民全員に自害を命令することすら可能だ。
悪意を持った人間が用いればとんでもない事態になるだろう。
まして、相手は人類に恨みを持ち、自らの命すらなげうとうとしているものだ。 最悪の未来を想像し全身の血が凍る。

 SANC:1/1d3 



7-1D. 部屋4


🟡KP向け:百暗哀の動向について


ここでは宗教の中心人物が百暗哀であることを強調しています。
百暗哀が中心なのに、スカイツリーの集会に記載がない>行っていないことに違和感を覚えてもらうためのものです。
集会室とある。 大勢が集まれそうな広い部屋だ。中には百暗哀の写真や、全国での活動写真。
活動理念に関する記載や、全国支部から寄せられたメッセージなどが所狭しと記載されている。

🎲判定:アイデア or 目星-1
判定成功!
百暗哀の写真の占める割合がとても多く感じる。
宗教団体としては百暗哀ありきの団体なのだろうと改めて感じた。
判定失敗...
笑顔を否定する人たちがこれだけの規模いるのかということに改めて衝撃を受ける。
自分たちのやってきたことが果たして正しいことなのか、自信がなくなってくる。

 SANc:0/1 


7-1E. 部屋5


🟡KP向け:鍵開けについて


モモカの鍵開けは70%となっています。
また、鍵開けのたびに受付の聞き耳20%を振るようにしてください。
スタッフルーム(関係者以外立入禁止)とある。
ここは、受付からは完全な死角となっているため、静かに入ればバレないだろう。

🔽中に入ろうとする


ドアノブに手を掛けるも、回しきれない。
どうやら鍵がかかってしまっているようだ。
すると、モモカが何処からか針金を取り出して言う。

「でばん…」


「カチリ」と鍵が開き、「ギギギ」と慎重に扉を開けて中に入る。 中には誰もいないようだ。
ここはスタッフルームとの名前の通り、沢山のロッカーの並ぶスタッフのための着替えと待機部屋のようだ。

◆探索可能箇所
・パンフレット
・チラシ
・ロッカー

◆探索箇所:パンフレット


清雨会の活動に関するパンフレットだ。
テレビで百暗が話している「非常時こそ、社会全体が粛々と、互いに配慮を持って慎ましく行動することが望ましい」という理念に基づき、
清雨会の活動理念や活動内容が事細かに記載されている。
随所には広告塔かつ会長の百暗の写真が多く使われている。

🎲判定:POWロール
判定成功!
特に何も感じなかった。
判定失敗...
読んでいると、段々とここにかいていることこそが真実なのだという気がしてきてしまう。
今の自分の行動は果たして正しいことなのだろうかと自信がなくなってくる。

 SANc:0/1 


◆探索箇所:チラシ


本日の日付で”全国清雨会決起会”のイベントの告知がされている。
場所はスカイツリーで、日本の現状をスカイツリーから確認し、思いを強く改めて気持ちを一つにしようという主旨のことが書かれている。

🎲判定:アイデア
判定成功!
広告塔であり、会長である百暗の写真が全く使われていないことに違和感を感じる。
判定失敗...
派手なチラシだなぁと思った。


◆探索箇所:ロッカー


会員達の私物や備品が置いてある。
緊急事態ゆえ、何か拝借しても後で返せば許されるかもしれない…!

🎲判定:アイデア
判定成功!
(無理のない範囲で)欲しいものを一つ見つけられる。

※おそろいの衣装などは清雨会にはない
判定失敗...
何も見つけられなかった。

7-2. タワーへ


🟡KP向け:行き先について


2つのタワーのうち、ここでスカイツリーに行くとBAD END直行となります。
行き先が間違いそうだったら、アイデアを振らせるなどチャンスをあげるとよいでしょう。
物理的に別行動は可能ですが、2人行動を推奨してください。(モモカとのお別れが一人だけは体感を大きく損なうため)
「あ、もう大丈夫っすか」
「それじゃ、あざっしたー」
受付の見送りを受け、外に出た頃にはもう18:30になろうとしていた。


▶モモカとのRP例

「ふたりとも…私…シロを止めたい…」
「シロは私…二人が助けてくれなかった私…」
「シロにも、世界には楽しいことがたくさんあるって、知ってもらいたいの…」

「この世界は、そんなにひどいことばっかりじゃないって…」
「ハジメも、きっとそう思ってる…」
「…手伝って、くれる…?」

モモカは非常に申し訳無さそうに、遠慮がちに君たちにそう伝える。

🔽東京タワーまでの距離を聞かれた場合


ここから東京タワーへの距離はおよそ30分ほどだ。

🔽スカイツリーまでの距離を聞かれた場合


ここからスカイツリーへの距離はおよそ30分ほどだ。

🔽内久保に電話した場合のRP例


「なるほど…19:00からタワーで儀式を…」
「ここからではどちらのタワーもどうやっても1時間はかかりますね…」

「お姉さんの脳?」
「わかりました、こちらで回収します」
「あとは、体も取り戻せればもとに戻せるはずです」

→スカイツリーに行く場合:ED:101